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2005/11/11

華やかに暖かく

 博多空港から東京へ。

 「離陸ととともに意識を失い、はっと気付くと
着陸直前。前のシートの背に、「お目覚めですか?」
とシールが貼ってある」
 といういつものパターン。

 いつでもすぐに眠れてぱっと起きられるというのは
有り難い特技なのだろう。

 研究所に寄り、郵便物を開封。
朝から何も食べていなかったのでさすがに
お腹が空いて、松屋まで走って
牛丼セット。
 ヘンな恰好をしたアートっぽい学生たちが
わいわい言いながら食べている。
 幸あれ!

 ソニー3号館で所眞理雄さんと打ち合わせ。

 上野へ。東京芸術大学キャンパスに歩く。
明るい日差しの中、木漏れ日に癒される。

 「The Big Issue」の水越洋子さん、
フリーライターの稗田和博さん、写真家の
松澤幸之助さんと打ち合わせ。

 途中で、彫刻科の玄関ホールで
行われている上野紗代さんの展覧会を見に行く。

 脳と身体性を融合させた生々しい息づき。
 ジュエリーのような装飾性がしたたり落ちる。

 「The Big Issue」販売員の
越澤保幸さん、根本尚吾さんも到着し、
 そこにちょうど日本テレビの竹下美佐
さんがいらして、お土産に
小川軒のレイズン・ウィッチを頂いたので
みんなで食べる。
 「アハ・ムービーのマエストロ」岩田裕美さん、
大黒さんも到着する。
 
 授業開始。冒頭、私が脳と心の関係、
表現と批評性の問題意識に言及し、
 みんなでがんばって新しい表現を目指そう、
今日はBig Issueの方々がいらしています!
 とイントロダクション。

 そこまでの部分を、岩田さんが撮影する。
 「世界一受けたい授業」の冒頭講師紹介
で使う素材。

 水越さんがBig Issueの創刊までのいきさつや、
様々なエピソードを語り、
 その後、越澤保幸さん、根本尚吾さん
のお二人に、フロアから様々な質問を
交えながらお話を伺った。

 大変面白く、また生きる力が
沸いてくるお話で、
 みんな爆笑、そしてしんみり。
 とりわけ、根本さんと越澤さんの
マイクのやりとりが、
息のあったコメディアンのようで
 素晴らしかった。

 上野公園に移動。いつものように
ビールを飲み、つまみを食べる。
 私は冒頭の乾杯のところまで。
すぐに上野駅に歩いていく。

 日比谷線のトイレで着替えて、
広尾へ。
 フランス大使館に歩く。

 大使公邸で、所眞理雄さんがフランス
政府から「国家功労勲章オフィシェ」を受けられ、
そのお祝いのレセプション。
 所さんはソニーコンピュータサイエンス研究所の
所長と、ソニーの特別理事、
イノベーション戦略オフィス シニアバイスプレジデント
を兼任されている。

 研究所からは、総務マネジャーの
北森裕見子さん、高安秀樹さん(経済物理学)、
暦本純一さん(ユーザーインターフェイス)、
それに私が参加。
 ソニーからは、
 出井伸之さん、安藤国威さん、鶴島克明さん。

 佐々木かをりさんに久しぶりにお会いする。
大橋力先生にバリ島の話を伺う。

 華やかで、暖かい、素晴らしいパーティー。

 私個人のことを言えば、
 紙一枚入らないような厳しい
スケジュールが続いているが、
 偶有性の海の中で本質さえ忘れなければ、
なんとかなるのではないかと思う。

 嬉しさの泉はいろいろあれど、
楽しんでもらえた、という思いもその一つ。
 芸大の植田工はなかなかに律儀なやつで
あって、
 オレがいない後、上野公園の宴会頼むよ、
と言っておいたのだが、
 終了後に報告の電話があった。

 「みんなピザやワインを飲んで、楽しく
やりました」と。

 自分のことを一生懸命やるのは
もちろんだが、
 何とか若いやつらにもうまく回るような
場ができないかな、と思って、
 それでいろいろやっている。

 オレも「若いやつらにも」と言うような
年になったよ。
 もっとも、自分ではまだまだ若造のつもり
なのだが、
 そんなことも言っていられない局面も
あることは判っている。

 文藝春秋二〇〇五年十二月号の
「新書一点賭け」で日垣隆さんが
「脳」整理法 
の書評を2頁(p.368〜369)にわたって
書いてくださっている。

 有り難く拝読いたしました。

 紙一枚だが、
 Society for Neuroscience annual meeting
のポスター原稿の直しを必死になってやった。
 私以外はだいたいにおいて明日出発する。
 私は日曜日に仕事があるので、月曜日に
ワシントンに向かう。

11月 11, 2005 at 05:21 午前 |

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コメント

 「紙一枚入る隙間もない」ほどのご多忙ぶりとうかがい、嗚呼本当に大変なんだな、と思いましたが「忙中閑あり」との言葉もあるように、茂木さんの中にはおそらくご自分のご多忙ぶりを楽しんでいる一面もあるに違いないとも思いました。
 とはいえ、過度の多忙さは健康と生命にいくばくかの害をもたらしかねません。
 
 新型インフルエンザの大流行が話題となっているこのごろで御座います。
 くれぐれも、風邪等にはご用心を。
それでは失礼します。

投稿: 銀鏡反応 | 2005/11/13 8:55:51

「嬉しさの泉はいろいろあれど、楽しんでもらえた、という思いもその一つ。」とのお言葉、最近わたしも似たようなことを考えます。

ご多忙ぶり、読んでいるだけで目の回る思いがします。どうぞご自愛のほど。

投稿: shiba | 2005/11/12 14:13:22

芸大での授業、お疲れ様でした。素晴らしい出会いがあって楽しかったです。
私は新宿の西口で根本さんをお見かけしたことがあったと思われ、「どこかで会ったことある人だな」と思ってました。
帰り際、根本さんから、BIG ISSUEの最新号を一部購入しました。根本さんは、「僕は話し下手だから、それがこまっちゃうんです…」って照れくさそうにおっしゃってましたが、販売時のエピソードをあれだけ忠実に実演できるというのは、表現能力としては抜群だなぁと思ったりしました。参加できてよかったです。ありあとうございました。

投稿: | 2005/11/11 21:47:05

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