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2005/11/30

天に昇る機関車

朝起きた瞬間からひたすら仕事を
続ける日々。

 日だまりのなかをゆったり歩いたり
してみたいのだが。

 東京、汐留の電通本社。
 研究会(DCW2005)で話す。
 テーマは
 「日本人と脳」
 日本は、実はクオリアとセレンディピティを
追求するのに恵まれた環境で、
 実際われわれはそれが得意なのではないか、
という話。
 
 私の前は、村上隆さんが話した。
 日本の美術界の問題点の指摘と、
NYを中心とするアート界でいかに
格闘してきたかということ。
 
 批評性の感じられる話だった。
 
 先週のアエラに掲載された
ジョン・レノンに関する記事に、真の
「ポップ」は批評性を持つものだと
ある。
 批評性がなければ、ポップスになってしまうと。

 クオリアやセレンディピティはある国だが、
批評性がないのが日本の弱点ではある。

 DCW2005の待ち時間や、
人の話を聞いているときも、
 ひたすら手元で仕事を続ける。

 打ち上げは銀座の店に。
 佐々木厚さんをはじめとする
電通の方々と、
 テレビマン・ユニオンの花野剛一さん、
それに私の研究室の博士二年の関根崇泰くん。

 関根は、いざという時に私のデータの
バックアップをさっと出したり、
 リハーサルで私の影武者をやったりといった
仕事をしていたのである。

 銀座に向かう時、
 いつも私がうろうろしている新橋の
エリアのすぐ近くに、
 汽笛一声新橋を・・・にちなむ
旧新橋駅の復元駅舎があることを発見。

 クリスマスだからか、天に向かって上昇して
行く蒸気機関車のイルミネーションがあり、
 それを一瞬見たことが今日の「癒し」
だった。

 知らなかった。いつも、雑然とした
ところばかりほっつき歩いていて
近くに綺麗なところがあるとは気付かなんだ。

 イルミネーションは、慰流見ネーション
と書くのかしら。

11月 30, 2005 at 06:39 午前 |

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 まどろむ私のはなさきに  乳白色の煙幕がたちこめる  たちまち先が見えなくなり  私の不安は高まる  明日は如何なる  未来は見えない  明日はわからない  未来は予想できない  私は身体の中という中が  凍りつくそんな気持になりつつ  深く思いを為して  この霧の中をただひたすらに  走り抜くことを決意した  ままよ過去は変え様がないが  今この時にこの道を  ただひたぶるに走りなば  輝く未来の海が我が目の前に  開けてくることは疑い無し  ままよどうせ此の世はカオスの世なり  それなら潔く腹... [続きを読む]

受信: 2005/11/30 23:35:16

コメント

研究会(DCW2005)に参加させていただきました。茂木さんの話は僕にはブランド論の先端を聴かせていただいている気がしてなりませんでした。『ニューロ・ブランド論』。講演でのキーワードに注意しながら、茂木さんの一連の著作をブランド論に見立てて、もう一度辿りなおしてみようと思いました。

投稿: 原尻淳一 | 2005/12/01 5:13:16

イルミネーション=慰流見ネーション…。
うまいっ!座布団一枚!(失礼しました…。);

それはさておき、旧新橋駅の復元駅舎は私も何度か訪れたことがあります。たしか2階が博物館スペースになっていて、1階がレストランになっている処なんですよね。

あの建物を見るたび、明治のロマンチシズム、鹿鳴館のあったころに自分がタイムスリップした気分になります。

天に昇る輝く機関車はきっと数多の人の切ない夢と思いを“乗客”にして、銀河の彼方へと旅立ってゆくのでありましょう。

投稿: 銀鏡反応 | 2005/11/30 18:31:50

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