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2005/11/03

夢の上海ガニ

 半蔵門のFM東京で、
森達也さんの「森の朝ご飯」の収録。

 森達也さんとは、NHK出版の大場旦さんの
ご紹介で「渋谷飲み」をして以来、2年ぶり。

 実は、「半蔵門」と「虎ノ門」を間違えて
しまって、遅刻した。
 家を出る時から、「考えモード」
になっていたのが原因で、
 妙なことを考えながら、ぼんやり、
 ふらふらと虎ノ門へ行ってしまった。
 いくら探してもTokyo FMがないので
間違いに気がついた。

 森さん、すみませんでした。

 朝ご飯というのはメタファーだと
思っていたら、本当にオーガニックなおいしい
お弁当が出る。
 宮城を見晴るかす気持ちのよいスタジオで、
森さんとエコロジーの周辺の話をした!
 放送は、11月13日、20日の予定とのこと。

 大門の徳間書店に立ち寄り、
本間肇さんに近未来小説『プロセス・アイ』の
ゲラを渡す。
 石井健資さんに久しぶりにお目にかかった。
 竹内薫ともども、ずいぶんお世話になっている。
 そろそろ、10年来のおつきあい、
ということになるのではないか。
 何だかいろいろな思い出がある。

 新宿のヒルトンホテル。
『広告批評』の「二〇〇五年度広告ベストテン
(テレビコマーシャル・新聞広告)」の審査。

 審査委員は、私の他に、
 辛酸なめ子氏(漫画家)
 鈴木おさむ氏(放送作家)
 高橋源一郎氏(作家)
 天野祐吉氏(広告批評)

 新聞広告、テレビCMの順に、
まずそれぞれが10本を選択し、
 それから議論しながら
1位から10位までの順位を
決めていった。

 テレビCMは1時間くらいで90本
余りを見たが、時代の傾向が現れていて
面白かった。

 テレビCMベスト10は、
TBSのニュース23で天野さんが
12月にご披露とのことである。

 ここのところ、ヴィヴィッドな夢を
見ていて、
 昨日は、クラブで羽子板を打つ
ゴルフをする夢を見た。
 大きな羽子板を打つので、
思ったところに飛んでくれない。
 あっちにいったり、こっちにいったりする。
 パー6のところを、56も叩いて
しまって、これじゃあプロゴルファー
失格だ、といたたまれない気持ちに
なったところで目が覚めた。

 私はゴルフをしない。
先日、藤岡の講演会の前に、
医師会の先生たちと懇談していた時に、
 「茂木先生はゴルフをされますか?」
 「いやあ、なかなか時間がありませんで」
と、実はゴルフと無縁な生活を送っていることを
隠蔽して適当にごまかしたのがたたったの
であろう。
 見栄をはってはいけない。
 カナダで子供向けのpitch & putt
をしたことしかないのだ。

 上海ガニの季節だ。
 上海ガニは2年前に北京で食べたのが
唯一だが、
 ごく最近、
 夢の中で上海ガニを食べたような
気がしてならない。
 それも、ミソのところの味が
妙に鮮烈に残っているのだ。
 
 あまりにも生々しいので、
 これはひょっとして本当に食べたか、
と思って記憶を辿ってみると、
 「陽澄湖産」というタグをめくったり、
ではでは、といそいそと皿に手をかけたり
といった実際に食べたのならばある
はずの記憶がないから、どうも
やっぱり夢らしい。

 先週、
 台北の学会に赴く関根崇泰に、
「上海ガニ食べろよ」と言ったり、
新聞やテレビで「上海ガニ」のニュースに
接したりしていたので、
 赤い生き物が
 無意識の中にたくさんうごめいていたらしい。
 上海ガニに無意識がストーキングされて
いたらしい。
 いずれにせよ、
 どうにも食い意地の張ったことである。
 
 上海ガニとか、agencyとか、
ongoing dynamicsとか、
 memoryとvisual awarenessの関係とか、
 想念でアタマが一杯になっている。
 だから、半蔵門と虎ノ門を間違える。

 10月上旬に新潮社で行った
 恐山で、過ぎ去った時間は既に
死者たちと同じ場所にあると開眼したが、
 今度は夢と現(うつつ)の関係で
何か開眼する番なのかもしれない。
 そのきっかけが上海ガニというのは
どうなんだろうと思うが、
 別にちっぽけな私の人生としてはかまわない。

11月 3, 2005 at 06:35 午前 |

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