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2005/11/08

快楽の自己責任

新神戸の駅のホームから、下のせせらぎを
眺めるのが好きだ。

 新神戸からタクシーで新開地へ。

神戸アートビレッジセンターに到着。
The Big Isssue日本版のファウンダーであり、
編集長をされている水越洋子さんと打ち合わせ。

 Big Issueは、もともとイギリスで創刊された
雑誌で、ホームレスの人たちが販売して
生活の糧を得る。 
 日本では定価が200円で、110円が
収入になる。

 来年2月の号で、「心と脳」の特集を
するので、そのゲスト・エディターを私が
やることに。
 
アートアニュアル「眺めるに触れる」
の出品作家の方々に案内していただきながら、
作品を見る。

 作品の質が高いのに感銘。
 アーティストを育むという点において、
このようにうまくやることは運営上
いろいろ大変なこともあるだろう。

 講演会場に行き、美について、クオリアについて、
文脈について2時間話す。
 椿昇さんが会場にいらしており、
活発なやりとり。束芋さんも「田端三姉妹」
で来てくださった。

 打ち上げの時、出品作家の方々と
喋ったのが面白かった。
 夢を持つことは良いことだ。
 アートビレッジセンターの木ノ下智恵子さんが、
目付役のごとく窓枠から顔を出してのぞく。
 開放的な空間の中、すてきに時間が流れていく。

 明けて東京に帰り、
研究所へ。
 特定非営利営業法人 産学連携推進機構の
明珍令子さん。
 12月24日の午後に秋葉原で
「クリスマス・レクチャー」をやる。
 思い切って「大学院レベル」のハードな内容に
する、
 ということに決定。

De Corteの方々がいらして、心と脳の関係について
の取材を受ける。
 堤澄江さん、松丸菜穂子さん、尾崎ミオさん、
鈴木恵子さん、
 De Corteとは、フランス語で鎖骨のあたりを
指し、女性美の象徴なのだということ。
 これから、ユニークで魅力的なサイトが
増えていくのだろう。

 小俣圭(博士3年)や柳川透(博士3年)、
関根崇泰(博士2年)としばらく話したあと、
 三番町のPHP研究所へ。

 文芸出版部の加納新也さん、企画・執筆・編集の
中村俊宏さん。
 島田雅彦さんとの「快楽」を巡る対談。

 島田さんと会って話すのは3ヶ月ぶりくらいで、
とても面白かった。
 活字にはできないような話もいろいろ
出たなり。

 快楽とは、つまりは自我の免疫系の
防御反応に伴うもので、自分が変化する
危険を伴い、潜在的に苦痛ともなりうる
ものではないか。

 快楽によって人間の脳は変わる。だから、
処方には十分気をつける必要がある。
 快楽の自己責任とは、つまり、自分の
脳をどのような方向に変えるかということに
関する意識的配剤のことである。

 トニー・ローマでスペア・リブ。
文壇のゴシップをはじめ、楽しい雑談。
 島田雅彦と喋る快楽は、おそらく
良い方向に脳を変えていってくれる
んじゃないかと思う。

11月 8, 2005 at 06:25 午前 |

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コメント

快楽もよほど「処方」に気をつけないと、自分の脳がとんでもない方向へと変わってしまうことはよくあることだ。

ベストな方向へとおのれの脳を変えてゆくには、つねにこのことを意識する必要があるのではと思うのですが。

ちなみに自分の脳は、今年はさまざまな「異質なもの」との巡り合いで劇的に変わったような気がする。

今年は「クオリア」の本来の意味あいや「脳科学」というフィールドについていろいろなことを教わった気がする。

さらに自分の中に長年眠っていた「文学/芸術愛好家」の血が目覚め出したのは、茂木さんのもろもろの著作のお蔭であると思っている。

茂木さん、どうも有り難う御座います。
「クオリア降臨」と小説「プロセス・アイ」が書店に並ぶのが今から楽しみです。
2冊とも是非読ませていただきます。
それではこのへんで失礼します。

投稿: 銀鏡反応 | 2005/11/09 21:21:30

 自分にとってそれが、快楽なのか苦痛なのか良く分からなくなることがあります。
 あまり良い脳の変化の傾向では無いように思います。

投稿: cosmos | 2005/11/08 19:05:28

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