日常に戻り
午前、研究所で、ある技術的問題についての
検討会。
やると面白い方向性がいくつか見えてきた。
ソニー4号館の食堂に
田谷文彦、田辺史子、関根崇泰と
ランチを食べに行って、
よしなしごとを喋る。
こういう時間は大切である。
帰ってきて、学生たちのいるスペースの
近くで仕事。
私は、研究所で自分の部屋にいることは
まずない。
学生スペースか、あるいは
パブリックスペースで仕事する。
そうしていると、何か議論をしたい
人とか、用事がある人が話しやすい。
リゾートの再建で有名な星野リゾート
の星野佳路さんは、社長室がなく、
休んだ社員の机などで仕事をするのだと
いう。
そのことを知った時、私と似た人が
いるなと思った。
ふと気がつくと、博士3年の小俣圭と柳川透が、
phenomenal consciousnessについて議論している。
何しろ忙しくなってしまったので、
ゆっくりと議論する時間がなかなかとれない。
こいつらも博士3年になってしまって、
できるだけ多くの時間、一緒に何かを考える
ようにしたい、とシミジミ思うようになって、
それで、ますます自分の部屋に閉じこもらなくなった。
実は迷惑に思っているかもしれないが(笑)。
そもそも、研究所に毎日顔を出せるわけ
ではないのだ。
夕刻、作曲家の三枝成彰さんが、「三枝塾」
の面々を連れて研究所を来訪。
キャリアプラン 代表取締役 冨永兼司さん
ゲームフリーク 取締役 開発部長 増田順一さん
リンクアンドモチベーション 代表取締役社長 小笹芳央さん。
三枝さんが主催される、少数精鋭の
勉強会である。
まずは、脳科学の最新トピックについての
レクチャー。
続いて、インタラクション・ラボで、
暦本純一さんが率いる「テクノ・マジシャン」
たちが創りだした最先端のインターフェイス
を見ていただいた。
綾塚祐二さん、河野通宗さんが
マエストロとしてご案内。
三枝さんが行きつけの六本木のフレンチで
さらに懇談した。
三枝さんの話はいつも面白い。
しかし、この人ほど忙しい人はあまり見たことがない。
別れ際、これから家に帰って午前4時まで
作曲して、
それからイタリアに一泊で出張するという。
どうぞ、お身体にお気をつけください。
10月 25, 2005 at 07:40 午前 | Permalink
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