天才になる方法
NHKで「科学大好き土よう塾」の
収録。
今回は、「天才になる方法」
ということで、
ひらめきがテーマ。
塾長の室山哲也さん、アシスタントの中山エミリさん、
それにシオン君、輝弥君、美里ちゃん
のいつものメンバー。
「アハセンテンス」の数が足りなかったので、
会議室で中山エミリさんを交えてみんなで
打ち合わせをしている間、
私はひそかに頭の体操をして3つひねり出した。
どれもそれなりの出来なり。何となくこつを
掴んだように思う。
人間、追い込まれればなんとかなるものである。
スタジオに行くと、なぜか芸大の植田工がいる!
そういえば、ディレクターの近藤さんが、
「植田さんにニュートンの絵を描いていただきました!」
と言われていたのを思い出した。
いつもは、放送時間ちょうどの時間で収録
(「完パケ」)するのだけれども、
今回は、セクション毎にリハーサルをして、
本番の収録をする、ということを繰り返す
方式。
盛り上がって楽しい収録だった。
「サイエンス・ゼロ」のプロデューサーの
落合淳さんも「オブザーバー」としていらっしゃる。
収録後、渋谷の韓国料理屋で、「反省会」
室山哲哉さん、高橋さん(CP)、近藤さん
(PD)、植田、私、それに、子供たちに「演技指導」
をしているオフィス・トゥー・ワンの内海さん。
室山さんを中心に、シリアスな演出論
も出る。
高橋さんのお父様は、名古屋大学の医学部の先生で、
有名な蝶の研究家でもある高橋昭さん。
高橋さんの本は、子供の頃愛読したので、
ついつい蝶の話で盛り上がる。
「それは、一般の人々にとってはどういう
意味があるのか!」と室山さん。
確かに、「最近東京でツマグロヒョウモンが
増えている!」
とか、
「ヒサマツミドリシジミとキマダラルリツバメは
どっちが偉いのか?」
とか、
「オニヤンマやウチワヤンマはヤンマではない!」
といった話題は、一般の人々にとってどのような
意味があるのか、よく判らない。
判らないが楽しい。冬の林の中でゼフィルスの
卵を探したり、ゴマダラチョウやオオムラサキの
幼虫を探したりするのは、子供たちにとっても
実に楽しいことになるのではないかと思う。
自然は、予定調和では決して行かずに、
驚きに満ちているからである。
自然こそが脳にとって必要な栄養素、
「偶有性」の源である。
今朝の朝日新聞に、増田健史の予告通り、
「脳」整理法(ちくま新書)の広告が大きく
掲載されている。
急上昇! 5万部突破!
とある。
売れ行きは偶有性だから、
お釈迦様でもご存じない。
10月 16, 2005 at 11:23 午前 | Permalink
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
アハ体験持ってるけど
これひらめき・・・
漢字×
算数×
脳 ○
って・・・
投稿: fumiya90 | 2007/07/11 22:04:29
最後に、この関連のコメントはこれを最後にしますが、茂木さんがバカでなかったら、自分が現在している仕事がマスタベーションか否か、自分が一番よくわかっているはずです!
あの大天才ソシュールがどのように振舞ったか、そのことさえ理解できないような人間がどうして”天才”になれるというのでしょうか。
私は茂木さんをそれなりに評価しています、というより、神経科学の分野ではぶっちゃけ第一人者じゃないですか!だったら、是非、丸山健二とかソシュールとかニーチェ、キルケゴールのように孤独になってくださいよ!
いまのままでは、せっかくの”いいもの”が駄目になってしまうのは”見え見え”じゃないですか。
つまらない阿諛追従や儚い誉れからは離れること、これは基本中の基本ではありませんか。そうすれば、あなただって”ニネルバ”の梟を…することができるかもしれないじゃないですか。
投稿: モツニ | 2005/10/19 9:38:38
同様に、”マスタベーション”という意味も、”裏ビデオを見ながらアヘアヘ…”というような意味ではなく、”本質的な洞察からそうとう離れたことをやっている…”というような意味なのです。
私は常に独特な言い回しで皆から誤解されてきました。それは、多くのひと、あるいは普通の人は”ことば”をほぼ額面どおりに受け取るだけだからです。わたしの場合、独自のパロールとして独自のフモールあるいはアイロニーを無理やりに挿入しているので、1/兆とか…ベーションとかいう表現になっているのです。まあ、一つの強調表記として理解していただければいいのですが…
投稿: モツニ | 2005/10/19 9:13:51
チカリーナさんへ
”でもあまり1/1000程度云々とかいう尺度をつけるのは 聞こえも良くないのでは?と感じました。”
たしかにそうですね、で、この1/1000の意味はあなたの”(*^-^*)”とまったく同じ程度の意味であることをご理解していただけると、すなわち、ある種の”符牒”であるという風に考えていただければ納得してもらえるのでは…。
投稿: モツニ | 2005/10/19 9:05:05
人それぞれ、認識の差はあるものですね(*^-^*)
でもあまり1/1000程度云々とかいう尺度をつけるのは 聞こえも良くないのでは?と感じました。
失礼をお許しを・・・・
投稿: チカリ~ナ | 2005/10/18 12:40:21
しかし、ハイデッガーの『ヘラクレイトス』をハイデッガーと同じレベルで理解できるようになるためには、すくなくとも1000回から10000回ぐらいの反復した読み直しをしない限り絶対に理解できないことを申し上げておきましょう。
ソシュール、フッサール、ハイデッガー、キルケゴールと同程度の洞察を持って、かつ、ミンスキー、ホフスタッター、デネット、ドーキンス、チャーマーズ、茂木健一郎といったところを読むのであれば何か洞察が開けてくるかもしれませんが…。しかし、今、茂木健一郎がやっていることは残念ながら長尾真先生の1/1000程度にもなっていません!これははっきり申しあげておきます”眼鏡反応”さん。
投稿: モツニ | 2005/10/17 21:59:23
美術や文学などの評論にも力を入れている氏ではあるが、我々のあまりよくは見えない所で、氏は己の本分である脳の研究に勤しんでいるのに相違ない。
---(以上引用)----
デネット、ドーキンス、チャーマーズ、ホフスタッター、ミンスキー、茂木健一郎程度の人間が書いた書物など3日から5日ぐらいで読破できる人間が無数にいるはずです!
(つづく)
投稿: モツニ | 2005/10/17 21:54:35
「天才とは努力家の異名である」との言葉がある。如何なる分野でも絶えざる努力を続ける者が実は「天才」の名に相応しい者なのではなかろうか。たとえば、この「クオリア日記」の筆者・茂木健一郎のように…。
-----以上引用----
茂木さんが今展開しているのは、デネット、チャーマーズレベルのマスタベーションです!
20年前のミンスキー、ダグラス・ホフスタッターレベルの1/1000の水準にも達していません。別にAI関係の人間を持ち上げるつもりもありません。
投稿: もつに | 2005/10/17 21:44:24
天才になる方法…。私は何の分野でも「不断の努力」を続けることが「天才になる方法」だと思う。
「天才とは努力家の異名である」との言葉がある。如何なる分野でも絶えざる努力を続ける者が実は「天才」の名に相応しい者なのではなかろうか。たとえば、この「クオリア日記」の筆者・茂木健一郎のように…。
意識とクオリアとを足がかりに、心脳問題にまつわる諸々の謎を解き明かすべく、氏は必死の努力を続けている。私達は果たして、氏の本当の姿をどれだけ把握しているのだろう。美術や文学などの評論にも力を入れている氏ではあるが、我々のあまりよくは見えない所で、氏は己の本分である脳の研究に勤しんでいるのに相違ない。
投稿: 銀鏡反応 | 2005/10/17 18:06:08
天才になる確率について:
羽生さんクラスの天才であれば、1/1億ぐらい。モーツアルト、バッハ、ドストエフスキー、ジョイス、プルーストレベルの天才だとすると、1/10~100億ぐらい、ヘラクレイトス、ニーチェ、キルケゴール、ハイデッガー、ソシュールレベルの天才はたぶん1/1兆ぐらいではないかと思っています。要は、もてはやされてブタみたいな生活をしているアインシュタインレベルあるいはそれに類するすべてのレベルのひとびとはぶっちゃけ天才ではないと思う。
投稿: モツニ | 2005/10/17 14:46:29
今朝の朝日新聞一通り読んでみたのですが、茂木さんの本の広告は見つけられませんでした。私の見落としかもしれませんが、やはり、関東と関西の田舎では、いろんな意味で広告形態が違うのかもしれませんね。日野原氏の本の宣伝が大きく出ていたのが目に付きました。
それと、文化の違いといえば、大手新聞の社説を読み比べても新聞社によって、政治などに対する意見が全然違っています。同じ新聞社でもいろんな考えを持っている人がいると思いますが、結局、社説を書く論説委員の「個人的見解」がその新聞社の社説として通っているのでしょうか。それで、他の記者からは不満が出ないのか。何か不思議な気がします。
投稿: 水瓶座 | 2005/10/16 15:14:52