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2005/10/23

「自然は“想定外”の先生」

ヨミウリ・ウィークリー
2005年11月 6日号
(2005年10月24日発売)
茂木健一郎  脳の中の人生 第75回

「自然は“想定外”の先生」

一部引用

  教育関係の仕事で訪れた金沢で、海岸の松林を歩いた。自然の中で子供たちが学ぶ姿を見るのが目的だった。
 「こうなるだろう」とあらかじめ想定していても、自然は必ずと言って良いほどその予想を裏切る。「想定外」の出来事に満ちていてこその自然なのである。だからこそ、教室の外に出ることの意味もある。
 さわやかな秋の一日、子供たちも沢山の「想定外」に出会っていたが、私も大変面白かった。空いている時間にアリジゴクを観察したのである。
 松林の中に開けた見晴らしの良い丘の上に、アリジゴクの巣が数多くつくられた一角があった。上に何の覆いもない、雨ざらしの場所である。私が育った関東平野の郊外では、アリジゴクの円錐状の巣は神社の軒下などにあるというのが「常識」だったから、巣のある場所がまずは「想定外」だった。

全文は「ヨミウリ・ウィークリー」で。

http://info.yomiuri.co.jp/mag/yw/

10月 23, 2005 at 07:41 午前 |

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