「自然は“想定外”の先生」
ヨミウリ・ウィークリー
2005年11月 6日号
(2005年10月24日発売)
茂木健一郎 脳の中の人生 第75回
「自然は“想定外”の先生」
一部引用
教育関係の仕事で訪れた金沢で、海岸の松林を歩いた。自然の中で子供たちが学ぶ姿を見るのが目的だった。
「こうなるだろう」とあらかじめ想定していても、自然は必ずと言って良いほどその予想を裏切る。「想定外」の出来事に満ちていてこその自然なのである。だからこそ、教室の外に出ることの意味もある。
さわやかな秋の一日、子供たちも沢山の「想定外」に出会っていたが、私も大変面白かった。空いている時間にアリジゴクを観察したのである。
松林の中に開けた見晴らしの良い丘の上に、アリジゴクの巣が数多くつくられた一角があった。上に何の覆いもない、雨ざらしの場所である。私が育った関東平野の郊外では、アリジゴクの円錐状の巣は神社の軒下などにあるというのが「常識」だったから、巣のある場所がまずは「想定外」だった。
全文は「ヨミウリ・ウィークリー」で。
10月 23, 2005 at 07:41 午前 | Permalink
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