命がけの跳躍への。
小林秀雄賞と新潮ドキュメント賞の
贈呈式と祝賀パーティー。
ホテルオークラにて。
新潮文芸振興会(新潮社社長)の佐藤隆信さんの
ご挨拶の後、
河合隼雄さんが選評をお話下さった。
続いて、私がスピーチ。
小林秀雄さんを恐山で降ろしてもらった
話をして、
それから「思い出すこと」の大切さについて話した。
新潮ドキュメント賞を受賞された
中川一徳さんの「メディアの支配者」
の選評を桜井よし子さんが話され、
続いて中川さんが賞を受けられた。
パーティーには本当に沢山の方々が
来て下さった。
会場の中を回りながら、知り合い同士を
紹介しようとするのだが、
すぐに捕まってしまって、
名刺交換になってしまう。
この日のために、裏に「volcano whale」を
あしらった名刺を新調した。
まだ名刺はあるので、
この名刺が欲しい方は、会った時にご請求ください。
このイラストは、6月30日の東京財団の
研究会の時に思わず描いてしまったものである。
火山鯨があちこちらに散らばりながら、
パーティーが進んでいく。
8時にて、めでたくお開きになった。
恵比寿のアイリッシュ・パブで二次会。
二次会にいらしたのは、(敬称略)
白洲明子(小林秀雄の娘さん)、
白洲信哉(小林秀雄のお孫さん)
白洲千代子(小林秀雄のお孫さん)
松家仁之(新潮社)
北本壮(新潮社)
金寿煥(新潮社)
足立真穂(新潮社)
池田雅延(新潮社)
山田憲和(文藝春秋)
佐々木厚(電通)
加藤典洋(文芸評論家、選考委員)
関川夏央(作家、選考委員)
堀江敏幸(小説家、選考委員)
増田健史(筑摩書房)
磯知七美(筑摩書房)
伊藤笑子(筑摩書房)
有吉伸人(NHK)
小池耕自(NHK)
河瀬大作(NHK)
住吉美紀(NHK)
井上智陽(イラストレーター)
河村隆夫(兜仏研究家)
花野剛一(テレビマンユニオン)
その他の方々。
途中で、小池さん、河瀬さんと
何やら激論したような記憶が
あるが、はて、何についてだったかしらん。
本当はもっと飲んでいたかったのだが、
明日の朝早い。
午前2時近く、渋谷の
NHK前にある渋谷東武ホテルに
チェックイン。
明けて土曜日、午前4時過ぎに
起きて、
午前5時、NHKの西口玄関へ。
ソニー広報の中谷由里子さん、
NHKの谷卓生さん。
報道スタジオに行くと、先日打ち合わせで
いらした時とはうって変わって「テレビの人」
になった星野豊さんと滝島雅子さんがいた。
青一色の背景の前で、星野さん、滝島さんと
「気付き」について話す。
「おはよう日本」の中の一コーナー。
後ろに脳や隠し絵が出るという
空間アレンジメントに慣れると
面白さが立ち上がった。
全てが終わり、部屋に戻る。
緊張しながら取りだしたのは、
白洲明子さんに「副賞」としていただいた
本居宣長の直筆の書の掛け軸。
吉野山長歌。
小林秀雄さんが『本居宣長』を書いていた頃、
居間にこの掛け軸がかけてあって、
小林さんはその前のソファーで、寝ころんで
レコードを聴いていたという。
そんな大切なものをいただけるとの
お申し出を明子さんから
いただいた時にはおそれ多いと、一日迷ったが、
お心を汲んで、
ありがたく頂くことにした。
贈呈式の前に、控え室でいただいた
つつみを解いて、
しばらく佇む。
恐山で始まった「思い出す」旅が
完結したような気がした。
さすがに今までの
疲れが出たのか、
一日中ほとんど寝ていた。
日記も書く気にならなかった。
今朝は、
身体の芯から力がわいてきて、
命がけの飛躍ができるような気がしてくる。
10月 9, 2005 at 07:37 午前 | Permalink
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コメント
茂木先生、受賞おめでとうございます。
また、贈呈式にお招きいただきまして有難うございました。
心からお慶び申し上げます。
河村隆夫
投稿: 河村隆夫 | 2005/10/09 8:49:43