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2005/10/02

自分の脳を整理する

ヨミウリ・ウィークリー
2005年10月16日号
(2005年10月3日発売)
茂木健一郎  脳の中の人生 第72回

自分の脳を整理する

一部引用

 私は、身の回りの整理が苦手で、自宅でも研究所でも、仕事机の前は大変なことになっている。
 そんな私に、「私の整理術」というテーマで原稿の依頼が来たのは3年前のこと。周囲は、お前が整理術について書くなんて冗談だろう、止めておけとからかうことしきりだった。整理ができない人間がそんな原稿を書けるはずがないというのである。私は反論する代わりに、「脳の整理」をテーマにして原稿を書いた。『わたしの整理術』(岩波アクティヴ新書)に収められている。
 簡単に言えば、私は、身の回りの「モノ」よりも脳の中の「情報」の整理を優先させているので、身辺が片づかないのである。(中略)脳内の記憶を整理し、編集したいという欲望を誰でも持っている。旅行に行って、見知らぬ風物に接して様々なことを感じ、心を動かされるのも「脳の整理」である。人と会話をしているうちに今までにない考え方に接するのも「脳の整理」である。脳の中の情報を整理することは、懸命に、清々しく生きるという生活の知恵と結びついている。そのようなことを、最近出た『「脳」整理法』(ちくま新書)に書いた。
 
全文は「ヨミウリ・ウィークリー」で。

http://info.yomiuri.co.jp/mag/yw/ 

10月 2, 2005 at 07:58 午前 |

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コメント

こんばんは。
きのう(10月1日)新橋のTSUTAYAで茂木先生の例の御本「『脳』整理法」を、ついに購入できました…!!
これまで、なんとかこの本を購入しようと、仕事からの帰宅途中、近所の本屋さんや、新橋のほかの本屋さんを見て廻っていたのですが、なかなか見つからなくて途方に暮れていました。
「しょうがないよな。茂木先生の本って最近、『さおだけ屋はなぜつぶれないのか』ほどじゃないけど、けっこう増刷されて、売れてるもんな。『脳と仮想』だってそうだし、『脳の中の小さな神々』も…ぐすん」。
きのうも、半ドンの仕事が退けて、ひょっとしたらツタヤには置いてあるだろうな、などと考えながら店内に入って、おもむろに新刊コーナーを見たり、その他の既刊本を置いてある本棚を見たりしたのですが、見当たらないので「嗚呼、ここにも置いてないのかな・・・」と少々がっくり
しながらふと、新書コーナーをみてみたら、あったのです!咽喉から手が出るほど欲しかった「『脳』整理法」が!欣喜雀躍の心境になった私はおもむろに新書の棚に手を伸ばし、それを抜き取り、レジへ持っていって代金を払って店を後にしました。
そして、きのうからしこしこという感じで読み始めています。偶有性(半ば偶然に、半ばランダムに起こる物事の性質)についての記述や、生きて死ぬ知恵についての記述は正にエキサイティングとの印象をまず受けました。この本は1度だけでなく2度3度と読み返してみて、初めて著者の言いたいことが分かってくる本のように思えます。第1回目の精読が完了したらば、まずはそのときの感想を早速述べたいと思います。

投稿: 銀鏡反応 | 2005/10/02 17:57:50

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