読書は脳のクールダウン
ヨミウリ・ウィークリー
2005年9月25日号
(2005年9月12日発売)
茂木健一郎 脳の中の人生 第69回
読書は脳のクールダウン
一部引用
私たちの脳は、難しいことを考えたり、仮想の世界に没入する時には、むしろその活動を「絞って」、そのモードに集中することを選択するようなのである。大切なのは、その集中するモードがどのようなものであるかということで、必ずしも沢山の脳の領域が活動すれば良いわけではない。読書は、まさに脳の活動を絞ることで、私たちをまだ見ぬ世界に連れていってくれるのである。
数学者などは、毎日難しい問題を考えるのが仕事である。10年も20年も、朝起きると「さあ、今日もあの問題を考えるぞ」と、そのことを楽しみに仕事をする。数学に残された最大の未解決問題の一つだった「フェルマーの最終定理」を証明した米国プリンストン大学教授、アンドリュー・ワイルズは、何年間も自宅に籠もってその問題だけを考え続けたという。ワイルズ教授の脳活動は、「簡単な計算問題を素早く解く」場合に比べれば、むしろ静かで、絞られたものだったかもしれない。しかし、だからこそ、数学史を書き換えることができたのである。
全文は「ヨミウリ・ウィークリー」で。
9月 11, 2005 at 08:04 午前 | Permalink
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コメント
齋藤孝先生は、音読をすると黙読をするより、脳の活動範囲が広くなる事から、音読を推奨していましたが、音読はむしろ気を散らせてしまうという事でしょうか?
齋藤先生の活動において重要なのは、重箱の隅にある正確さではなく、「日本語」や「勉強」のムーブメントが起きる事なのでしょうね。
投稿: cosmos | 2005/09/14 2:34:45