« もともとは軟体動物だったものたち | トップページ | トークセッション「脳×デザイン」 »

2005/09/04

「紫のふくさ」と「万歳」

ヨミウリ・ウィークリー
2005年9月18日号
(2005年9月5日発売)
茂木健一郎  脳の中の人生  第68回

「紫のふくさ」と「万歳」

一部引用

 総選挙がたけなわである。泣いても笑っても、9月11日には結果が出る。
 8月8日、衆議院が解散される様子を、私はたまたまテレビの生中継で見ていた。その時受けた印象が脳裏を離れない。
 民主党から内閣不信任案が提出されていた。しかし、それは採決されなかった。解散詔書が発せられたからである。「解散詔書は全ての動議に優先します」とアナウンサーの解説があった。紫のふくさに包まれた詔書がうやうやしく運び込まれ、官房長官から衆議院議長へと手渡された。
 議長が起立し、「日本国憲法第7条により衆議院を解散する」と宣言すると、議場から恒例の「バンザイ!」の声が起こった。私は、背筋が寒くなるような興奮を覚えた。ひょっとしたら、この人たちはこういう瞬間を味わうために国会議員をやっているのではないか、とさえ思った。解散の一連のプロセスから受けた印象の中に、人間の脳の不思議な働きが現れているように感じたのである。
 
全文は「ヨミウリ・ウィークリー」で。

http://info.yomiuri.co.jp/mag/yw/

9月 4, 2005 at 09:09 午前 |

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「紫のふくさ」と「万歳」:

コメント

度々失礼します。
上のコメントでの英語でいう「政治家」と「政治屋」の「スペル」がわかりました。

「政治家」→Statesman

「政治屋」→Politician

だそう…です。

投稿: 銀鏡反応 | 2005/09/05 20:57:18

「衆院解散」の声を聞いたとたんに「バンザイ!」…諸外国では、いちいちこんなふうなことを国会議員たちはするのだろうか?その国の議会が解散されるとき、たとえば、英国では女王を称える英国国歌が演奏斉唱されるのだろうか?まあ英国なら考えられるだろうけれど、アメリカではどうなんだろう?
問題は議員達が、解散の声を聞いたときにバンザイをする為だけに議員をやっているのか否かなのでありましょうが、ああいう瞬間を味わうためだけにやっている人もいるだろうし、そうじゃない、本当に国民の立場で政治を行う為に議員をやらせて頂いているんだ、との思いの人もいて、いろいろなのでしょう。
政治家は民衆の公僕(しもべ)と聞いています。が、日本の赤じゅうたんを踏んでいる議員たちのうち、どれだけの人達が文字通り「公僕」の役目を果たしているのでしょうか。やはり疑問であります。
政治家という職業は、議会解散のたびに「万歳」を叫ぶ瞬間を味わうだけにある職業ではないのです。しかし、中にはああいう瞬間をだけ味わいたいが為に赤じゅうたんを踏んでいる愚かな人間もいるでしょうから。もっとも、そんな人達はたいてい政治家(ステイツマン)ではなく、政治屋(ポリティアン)(スペルまちがってたらすみません)
に違いないのですから。

投稿: 銀鏡反応 | 2005/09/04 15:21:50

コメントを書く