« あすへの話題 男と女の脳には差があるか? | トップページ | 封印された思いが復讐するとき »

2005/08/06

普遍を流通から離れて定義する

NHK BSの「ガンダム」特番のための打ち合わせで
AMAZONの金直子さん、原道隆さん、平野嘉弘
さんが御来所。
 著名なオペラ歌手、Nさんが実は大変な
ガンオタだという話で盛り上がる。

 ゼミは、久しぶりのJournal Club。修士一年の
大久保ふみさんが論文紹介デビューを飾った。
 Habit memoryの面白い論文。
 学習曲線における、横軸は試行回数か、
あるいは時間か。

 対象に寄り添って考えることで初めて
見えてくるものがある。
 Journal Clubはそのためにこそある。
 ある問題について、論文に沿って
徹底的に考える必要があるのだ。
 この「考える」という作業をどれくらい
積み重ねられるかで、
 その人の実力が決まってくる。

 文藝春秋西館の会議室で
内藤礼さんにインタビュー。
 10月からの「文學界」表紙を
内藤礼さんの作品が飾る。

 内藤礼さんはどんな人か、作品をつくる
きっかけはどんなものだったか?
 読者のために、きちんとfactualな
ところに遡って内藤さんに聞こうと
思ったが、
 どうも不自然になってしまって、
 結局、アートの本質について
フリートーキングする形に
なってしまった。

 対談内容はとても面白いものになった
と思う。
 「流通性」とは独立した形で
普遍に至ること、
 そのとき、もっとも小さなものが、
宇宙全体と比肩できるような大きな普遍に
つながることなど。

 対談が終わり、大川繁樹・文學界編集長、
山下奈緒子さんをまじえて
 文藝春秋近くのPizza Miaへ。

 大川さん曰く、ここはナポリ近郊の
ようなgenuineなゆるさのある店で、
 しかも店員がみなイタリア人で、なぜか
日本語を話そうとしないのだ!

 確かに、Number時代にイタリアに42日間
滞在したという大川さんがチャレンジャーとして
イタリア語を喋ると、店の人もイタリア語で
ペラペーラと応じ、
 いっこうに日本語が出てきそうにない。
 
 不思議な店である。Pizza Mia。しかし
味は良かった。
 文藝春秋のすぐそばにある異次元。
 まるで外国旅行をしているようで、
またぜひ行ってみたい。

 山下さんは今日からフランス10日間
とのこと。
 大川さんは、「みんないなくなっちゃうんだよ」
と嘆きながらも、夏を力強く乗り切ろうと
しているようである。

 私は、内藤さんとの対談で得た
「暗闇を見つめる」というメタファーに
寄り添って、
 ひたすら仕事をすることとしたい。

 本当に籠もらないとまずい状況なので、
 あまり探さないでください。
 みなさん、ひとまずはさようなら。

The Qualia Journal
Dialogue with Rei Naito

8月 6, 2005 at 09:59 午前 |

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 普遍を流通から離れて定義する:

コメント

Habit memoryについて、
> 学習曲線における、横軸は試行回数か、あるいは時間か。
これは確かに面白い切り口だとは思うのですが…。
以前、ネズミのレバー押し回避学習実験をやっていたことがあり、10匹のネズミの成績の平均をとると確かに滑らかな学習曲線ができる。しかし、1匹1匹のネズミについてみると、突然成績が向上する時が来て、それ以降高成績を維持することが分かりました。その突然成績が向上する時が個体によってまちまちなので、平均すると滑らかな学習曲線ができるのです。
これから言えることは、成績の向上は試行回数や時間ではなく、ネズミがレバーを押せばショックから回避できることを気づけるかどうかに懸かっている、ということだと思うのです。そして、その「気づき」自体はほんの数試行で生じる。
この「気づき」はどうやって生じるのか。もちろん、漫然と誤った反応をくり返していたのではダメでしょうが。
ヒトの行動は、何段階もの「気づき」のステップから構成されているのではないかと思います。

投稿: うみねこ | 2005/08/07 9:04:18

コメントを書く