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2005/08/25

入試でも漢字を書かない男の実在について

学会よりも何よりも、
田森佳秀が一番面白い。

 昨日の「漢字を書かない同盟」に
ついて、若干の疑問点があったので、
ラコリューニャの街を歩きながら問いただして
みた。

 「おまえさ、きのう、中学校の時
ひらがなしか書かなかったと言ってたよな。」
 「うん、そうだよ。」
 「テストの時はどうしたんだ?」
 「こまった。でも、やっぱり書かなかった」 
 「!・・・・。でも、国語とか、「このひらがなを
漢字になおしなさい」とかいう問題あるじゃん」
 「うん、だから、そういう時は、こういうわけで
漢字は書きません、と答案に書いた。」
 「社会の時とか、歴史上の人物とかもか?」
 「うん、そうなんだよ、困ったんだよ。」
 「・・・それで、それ、いつまでやったの?」
 「高校一年の時まで。」
 「高校入試の時もか?」
 「うん。。。それで、20点くらい損したかも
しれない。それでも、オレの高校は500点中
400点取っていれば入れたから、それでも
大丈夫だった。オレ、450点くらいは
取っていたから。」
 「・・・・」
 「ああ、でも、ちょっとだけ日和ったかな。
オレさあ、名前だけは漢字で書かないと落とされる、
と先生に脅かされて、高校には入りたかったから、
答案の名前は漢字で書いた。でも、後から考えたら、
あれはうそをついて脅かされていたんだよな。」
 「おまえなあ。。。」
 「いや、何しろ、英語を知った時に、これは偉い、
と思ってしまったんだよな。文字が26通りしか
なくって済むんだもんね。」

 上の文章を読んで、「そういう問題じゃないだろう!」
と思ったあなたは、正しいリアクションです。
 しかし、タモリヨシヒデを前に、そのような
「普通」の感覚は通用しないのである。
 思えば、田森と最初にあったのは、1992年
理化学研究所。
 あれから、13年の月日が流れたのだった。
 13年来の親友にして、まだ知らない
ヘンジン・ネタがあるのだから、
 田森佳秀恐るべし、である。


 漢字を書かない青春だった。ー田森佳秀ー

 夜、バールに田森と田谷文彦と一緒にいて
飲んでいたら、
 なぞの酔っぱらいオジサンが現れた。
 アメリカ、ノー!
 ハポン、イエス!
 ウィスキー、イエス!
 などと絡んで、田谷にウィスキーを
おごらせていた。

 酔っぱらいオジサンがトイレに立った
隙に逃走した。

 田森も変人で、
 酔っぱらいオジサンも変な人だが、
 変のベクトルが異なる。

 田森のヘンさは、スルメのように
噛めば噛むほど味が出る
 ヘンさである。
 夕食前には、田森は、正三角形と
正五角形を折り紙で折る方法について
 うんちくを垂れていたのであった。

 ヘンジンのおかげで世界は面白く
なる。
 ああヘンジンくん、ありがとう。

8月 25, 2005 at 02:40 午後 |

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» 折り紙で正三角形を折る。 トラックバック 木々ノ日記@livedoorblog
茂木健一郎 クオリア日記: 入試でも漢字を書かない男の実在について夕食前には、田森は、正三角形と 正五角形を折り紙で折る方法について  うんちくを垂れていたのであった。 折り紙で正三角形? どうやって折るんだろう… 調べれば分かるのかもしれないが、何と....... [続きを読む]

受信: 2005/08/25 20:39:30

コメント

初めまして伊藤条太と申します。私は東北大の応用物理学科で田森さんと同じクラスで、多少の付き合いがあったものです。当時から彼の異常な面白さと数学的才能に驚嘆しており、「絶対将来なにかやらかすだろう」と思っておりました。ただ、それほど深い付き合いではありませんで、音信普通状態でした。それで、ふと思い出して「田森佳秀」で検索してみたところ貴ブログがヒットした次第です。たまたまサイエンスチャンネルで茂木さんの名前を知っておりましたので、田森さんが茂木さんの親友であることを知り、なるほどと思いました。当時の田森さんのとの議論で印象的なのが、進化論を否定する宗教の論理的欺瞞やら、数学パズルなどで、議論というよりは一方的に田森さんの話を聞いて目を丸くしっぱなしでした。余談ですが私もソニーの社員でして、現在アメリカに赴任しております。何か、世の中は狭いなあと思った次第です。これからもちょくちょく覗かせていただきます。失礼しました。

投稿: 伊藤条太 | 2007/10/07 0:43:41

はじめまして。脳の働きについて興味があって読ませていただきました。我が子は「アスペルガー症候群」です。
いたって普通なのですが、ほんの少し人と考え方が違ったり、人との関わりに距離感・温度差があります。
この記事の方のように、人には「なんでそんな事を・・」と思われるような事をあたりまえのように、さらには周りが間違ってるかのようにわが道を進んでいきます。

茂木さんのように、「ヘンジンのおかげで世界は面白く
なる。」っと言ってくれるような人が世の中にたくさん居たら、すごくうれしいなぁと思い、書き込みしてしまいました。

投稿: けい | 2005/09/02 11:03:37

ご無沙汰しています。あの時のキーコードは太田「光」さんの「ピップ!」に自家栽培ソフト・キメラを被せて転送しました。お世話になりました。これは、本題ではないです。
眞鍋かをりさんってこの人、ホントに国立大卒かよってレベルの漢字の書け無さなんですけど、文字って一つの暴力だって思うんです。だから、あんま書かない方がイイって思ってます。

投稿: tatar | 2005/08/26 0:41:11

此の世は必ずといっていいほど数人かのヘンジンに遭遇するもんなんですね。
この田森さんという人ってほんとに面白人間なんですねぇ。名前も芸人のタモリと音(おん)が同じという。
なんと高校入試の答案を名前以外はひらがなで書いて、それで見事受かってしまったという…。
答案で漢字を書かずに高校入試に合格する人なんて高校入試史上、田森さんただお一人だと思います(笑)
自分もよくヘンジン呼ばわりされますけど、さすがに高校入試のテストの答案はひらがなですべて書く勇気(?)はなかったな・・・。

投稿: 銀鏡反応 | 2005/08/25 22:08:17

明治が開けた時に、日本人は、中学生の田森クンとまったく同じように、国語改革というどでかい岐路に直面していたのであった。かなもじ論者、英語公用語論者(文相・森有礼)、言文一致論者。かなもじだけの新聞さえ出ていたのだ。ひとびとは根本原理にさかのぼってそれぞれ主張し散っていった。中学生の身でこのような原理的思考を思いついただけでなく実践してしまった田森クンはたぶん、理解を超えたヘンジンなのか、それともただタンジュンなだけだったのか。

投稿: イガラシシゲル | 2005/08/25 16:17:21

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