« 『脳と創造性』増刷 | トップページ | (本日)第14回 三木成夫記念シンポジウム »

2005/07/22

イラスト、よろしく、ハト沼くん。

聖心女子大学の試験。
 教室の前で、学生たちが自分のつくった
問題を一生懸命解いているのを
 見ていた。

 一斉に鉛筆が走り、かさこそかさこそと
小さく乾いた音の群れが立ち上る。
 蚕のようだ。

 「個別」と「普遍」ということを
考える。
 「普遍」と「個別」の違いは
数における大小の差などであるはずがない。
 たとえ、たった一人にでも、真理や
美を立ち上げられれば、そこには必ず
普遍が宿っているはずだ。


 矜持の問題であり、
覚悟にかかることである。
 毎週同じ時間に授業をしにいくのは
大変なことだったが、
 良かったなあ、と
 そこまで考えた時に思った。

 研究所のミーティング。
 先日のASSCを受けて、
The neural correlates of consciousness (NCC)
について議論する。

 品川から上野へ。
 東京芸術大学で、彫刻科の石井琢郎さん、
今野さん、小俣さんと打ち合わせ。
 上野の森美術館で秋にある展覧会の件。

 美術解剖学教室に行くと、布施英利
さんを中心に、明日の三木成夫シンポジウムの
 プログラムを作っていた。

 根津の車屋で前期の打ちあげの飲み会をする。
 そこで、面白い話を聞いた。

 ハトの絵を描くのでハト沼画伯と呼ばれている
蓮沼昌宏クンは、今、筑摩書房から9月刊予定の
「脳」整理法の章扉イラストを描いてくれている
のだが、
増田健史にだめ出しをされたというのだ。

 ハト沼の宿命のライバル、P植田こと、
植田工がうれしそうに教えてくれた。

 イラストを増田健史に見せたところ、
増田が、低く丁寧な声で、
「あの、蓮沼さん、こんなことを
申し上げて、お気を悪くされないでください。
もう少し、上手に描けないでしょうか。」
と言ったというのである。

 面白いので、筑摩書房にいた増田健史に
電話した。
 ハト沼を出したら、健史としばらく喋って
電話を切った。

 ハト沼が、ぽっぽ、ぽっぽと首をうごかす
ハトのように動揺している。
 「あの、蓮沼さん、イラストの締め切りも
ありますし、そろそろ飲み会から帰った方が・・・」
と言われたというのである。

 タケシの警告にもかかわらず、
 ハト沼は、その後も、おいしそうにビールを
飲んでいた。
 
 イラスト、よろしく、ハト沼くん。

The Qualia Journal
Roll over the neural correlates

7月 22, 2005 at 09:11 午前 |

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: イラスト、よろしく、ハト沼くん。:

コメント

コメントを書く