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2005/07/20

平田さんと富野さん。

世田谷パブリックシアターで
脚本家、演出家の平田オリザさんと
対談。

 良い役者というのは、自分の行為を
客観的に見ることができるのだと
いう。
 台詞を言い、演技をしながら、
周囲の状況をすべて把握している。

 だから、普段机の上にあるコップ一個が
なくなってしまっただけで、言葉が詰まって
しまう人がいるというのだ。

 それは、まさに離人症ですね、と言ったら、
平田さんはそうですと笑っていた。

 私も、講演会の時などに、時々そうなることが
ある。
 しかし、すぐに、「あっ、これはやばい」
と本能的に思って、引き返してしまうのだ。
 今度そうなったら、もう少し長くやってみよう。

 平田さんが生徒に演劇を教える時、
芸術家というのはチキン・レースと同じで、
崖に向かって全速力で走っていかなくてはならない
と伝える。
 しかし、崖を落ちてしまっては元も子もないから、
ぎりぎりのところでブレーキをかけなければ
ならない。
 その、ブレーキのかけ方が難しいと平田さん。

 面白かった。

 研究所で、柳川透や、小俣圭、張さんと
議論。
 
 「ガンダム」の産みの親、富野由悠季
さんがいらっしゃる。
 Popular Science 日本版の対談企画。

 富野さん、がんがん飛ばす。
 全く予定調和ではない。
 なるほど、こういう人じゃないと、
「ガンダム」は創れないのだな。

 考えてみると、技術論にせよ、
科学論にせよ、
 廃棄物の問題や、非平和利用、
そこに関わる人間の問題を含め、
 「サブカル」と言われたSFアニメの
方が、よほど全体像を見据えていたのではないか。

 ぴかぴかのマシーンが目の前にある時、
そこだけをすくい上げてキレイな世界を創るのでは
なく、
 その背後にうごめくヘドロのようなものも
引き受けて初めて
 文明のエコロジーは成立するのであろう。

 人に会うのが好きだ。
 一人の人間の中には、ジャングルがあり、
静かな沼があり、曇天があり、ピーカンの
青空があり、無限の砂漠がある。

 久しぶりに郡司ペギオ幸夫に電話した。
 「おれの子どもとお前のテレビ見たよ」
と郡司。
 「いつも酔っぱらってパパに電話して
くる人と同じだとは思えなかったってさ」

 いろいろ淀んできた時には、
自分がもう一度小学校6年生になったことに
することにしている。

The Qualia Journal
Dialogue with Oriza Hirata

7月 20, 2005 at 07:46 午前 |

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コメント

この前、茂木さんがラジオで言われていた事を中心に、自分の生活に参考になると思った点を十箇条にしてみました。
1,仕事などの?現場にいる事を重視する
  (経験を積む意味)
2、自分の考えを理解し承認してくれる相手
  を持つ。(コミュニケーション)
3、体を動かす(スポーツなど)
4、文学などに触れて、頭の中でいろんな
  シミュレーションをする。
5、世の中は不確実な事が多いと認識する。
  (公式通りにはいかない)
6、最初のペンギンになる勇気を持つ。
  (リーダータイプに多い資質)
7、発明家などには、優等生でなかった人間
  が多い。(多くの人にチャンスがある)
8、評価されようなんて思わない
  (宝くじに当たるようなもの)
9、自分がやりたい事をする。
10、成功体験を持つ。(ほめられる経験)
ちょっと違うかもしれませんが、大体、こんな事だったと思います。何と言えばいいのか、参考になると考えたのは、普通に日常生活を送っていれば、どうしても、マンネリズムに陥ってしまうんですよね。毎日、同じ事をして時間だけが過ぎていくような焦りを感じるというか。
脳を良い方向に刺激するために、そこに何か変化を付けたいと思った時に、上記のような内容を頭の何処かにおいていれば、打開策になるというか、それだけ、セレンディビティも高まるのかなという気がしました。

投稿: 水瓶座 | 2005/07/20 23:36:00

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