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2005/07/01

理想と逸脱

 聖心女子大学の授業は、身体性について。

 授業も、あと2回を残すだけで、
その後試験である。

 早稲田も一週遅れで授業修了、試験となる。
 学生たちも、夏休みを心待ちにしている
ことだろう。

 東京財団の研究会。
 バンダイキャラクター研究所所長の
相原博之 さんが話す。

 船曳建夫さんが遅れてやって来て、
議論が面白くなってきた。
 清谷信一さんは相変わらずの飛ばしぶりで、
野崎裕司さんが
 ちらちらと会場全体を見渡しているのも
面白い。

 オブザーバーとして参加している
人が、盛んに発言され、
 私も率直な意見を申し上げていたのだが、
後で、それが東京財団会長の日下公人さんだと
知り、
 思わずアタマを抱えた。

 そうならそうと、言っておいてください。

 しかし、それがかえって良かったと船曳さんや
野崎さんは言う。

 近くのイタリアレストランで議論の続きをする。
船曳さんは『蝶々夫人』を見るのだと
途中で退席。

 議論が激サイティングになったのはそれから
だった。
 おとなしくなった、などと言われる
私であるが、それはあくまでもTPOを
わきまえているだけで、
 やる気になればまだまだストロングスタイルの
口バトルはできるのだ。

 東京財団の星野晶子さんや、
スキンヘッドの怪童、南條昌康さんも加わり、
かなり面白かった。
 
 日本という国が過渡期を迎えていることは、
様々な気配でわかる。
 大いに議論して、実際的であり、
そして理想が何なのか見失わないようにしましょう。

 書き忘れていたが、
 アメリカからの全日空の中でMillion dollar baby
を見た。
 私には、世間が言うほど良い映画だとは思えなかった。
 ハリウッド映画の悪いところ、すなわち、
本来様々な逸脱や微妙なニュアンスをはらんでいる
はずの人間性が、単純なストーリーラインに
奉仕するという
 致命的欠点がまた現れている。
 こういう映画で感動する人がいるというのは
それ自体が恐ろしい。
 それだけ、世界が機能主義的になっている
ということか。
 私はそれほど単純に世の中を見ることができない。
 
 いずれにせよ、アカデミー賞など全く信用できない
ということを再び確認。

 小津の映画がいいのは、かならず逸脱が
あることである。
 キアロスタミにもある。
 本来、それが人生というものではないのか。
 ハリウッド製の
 ブロックバスター映画ばかり見ていると、
自分の人生の中にも必ずある大切な逸脱に
気付かなくなってしまんじゃないかと思う。

7月 1, 2005 at 07:44 午前 |

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コメント

清谷です。
そんなに飛ばしてますか~?

投稿: 清谷信一 | 2005/07/15 20:05:20

『ミリオンダラー ベイビー』、小生も
小林信彦がほめるほどいいとは思いません
でした。
『バード』の方がずっといいと思うんです。
作品jの構造は逸脱していませんが、
ジャズメンの逸脱ぶりが良かった。
日本のジャズメンと良く夜っぴて遊んだことが
長くあったせいか、バードの行為がすごく
納得できましたね。

投稿: 長谷邦夫 | 2005/07/02 1:05:20

ラジオ、聞かせて頂きました。チェスの話が出ていましたが、私のような将棋好きには、将来、コンピューター将棋が人間のプロの名人に勝つ時代が来るのだろうかと言うのが、すごく興味があるんですよね。例えば、コンピューターには人間の持つ大局観がないとか、チェスとの違いで言えば、相手から奪った駒が自分の駒台に載って、しかも、その駒を使えるという複雑さがある訳です。今日の話を聞くとコンピューターは人間とは逆で勝負に一番大切な直感が働かないという話を聞くと、人間の持つ勝負勘に勝てる時代が来るのは、難しいのかなと言う気がしました。
 でも、人間の脳もある意味「生きている物質」と言える訳ですよね。その細胞に非常に近い物が何百年後かわかりませんが出来たとすれば、人間の立場は、どうなるのだろうかなんて思いました。単純な発想ですみません。

投稿: | 2005/07/01 19:11:24

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