「ひらめき」には時間がかかる
ヨミウリ・ウィークリー
2005年7月3日号
(2005年6月20日発売)
茂木健一郎 脳の中の人生 第58回
「ひらめき」には時間がかかる
一部引用
考えてみれば、創造性とは、まさにいつ訪れるのかわからない「ひらめき」である。
2+5はいくつか? というような問題では、脳の中で決まったやり方が確立していて、それを実行するだけである。このような場合には、解答時間も予想できるし、制限時間付きのテストにすることもできる。
その一方で、本当に新しいことが「ひらめく」ためには、脳の中の様々な要素がサイコロの目がそろうようにぴたりと符合しなければならない。その符合がいつ訪れるのか予想が付かない以上、制限時間を設けることもできない。
数学者は、同じ問題を10年、20年と考え続けるという。「ひらめく」のに、それだけの長い時間がかかることもある。「ひらめき」を強制することはできない。制限時間なしのスローなプロセスを大切にして、初めて創造性は育まれるのである。
全文は「ヨミウリ・ウィークリー」で。
6月 21, 2005 at 08:54 午前 | Permalink
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