一陣の風
ソニーコンピュータサイエンス研究所の
オープン・ハウス、第一日目の
シンポジウムは、盛況のうちに終わりました。
いらしていただいた方、ありがとうございました。
主催者側の一人として御礼申し上げます。
シンポジウムの始まる前、10号館の
上でランチを取りながら打ち合わせをした。
下條信輔さんとお会いするのは久しぶり。
地球シミュレータセンターの佐藤哲也所長
とは二度目。
私は、クオリアの解明を究極のミッション
として、このような脳の「システム」
の研究を進めています、というイントロダクションの
後、
偶有性とクオリアの話をした。
いかに認知的安定性と動的適応性を
両立させるか。
具体的な研究データとしては、神経経済学と
one-shot learningを出した。
下條さんは、徹底的に主観的体験の科学的
基礎付けの話。
受付などをしていた学生たちが
聞けたかどうか、それが心配だった。
終了後、研究所で明日からの公開のための
パネルをつくっていると、
下條さんと佐藤さんが来た。
学生の何人かは、下條さんに研究を
説明してコメントをもらっていた。
私が大学院生の頃のことを考えてみると、
下條さんのように判っている人に話を
聞いてもらうというのは何にも替えがたい
経験のはずである。
連日の作業で疲労もあるけれど、
一陣のさわやかな風が吹いた気がした。
シンポジウムには銅谷賢治さんや、
渋谷慶一郎さん、マリアさんが来ていた。
パネルに目途をつけて、
あさりでの学生たちの打ちあげと、
渋谷さんたちと電通の佐々木厚さんの
飲んでいるところに一瞬だけ参加した。
しかし、仕事山積なので私は一足先に
失礼である。
新宿駅でやたらと青い人たちが
多いのではてなと思ったら、
国立競技場が近いのだった。
日本代表、ドイツおめでとう。
6月 9, 2005 at 06:45 午前 | Permalink
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» ソニーCSLシンポジウム トラックバック とっくりばー
ソニーコンピュータサイエンス研究所.のオープンハウスシンポジウムを聞きに行ってきた。招待状が送られてくる大企業バンザイ。
ソニーCSLのいろんな「変な」研究(褒めてます)とか、地球シミュレータの佐藤哲也さんとか、心理学?哲学?脳科学?の 下條信輔さんとか。
どうも最近「脳」に関する話を聞く機会が何度かあって、話としてはとても面白いのだけど、さてこういう、異質な思考、思索とのぶつかりあいから何か生まれるかというと、まあ生まれるまでは生まれない。気長に神様が降りてくるのを待つのだった。
... [続きを読む]
受信: 2005/06/10 10:38:28
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