空白
聖心女子大の授業を終えた後、
新橋へ。
第一ホテルで、
内閣官房の藤和彦さん、
組織活性化研究所の高根定信さんと
お会いする。
東京芸術大学の美術解剖学の授業。
『風の旅人』の編集長、佐伯剛さんが
いらして下さった。
大学をドロップアウトして二年間の海外放浪、マーケティング業界での経験、ユーラ
シア旅行社の上場までの軌跡、そうしたプロセスの上に必然的に行われた雑誌の創刊
まで、
熱きパトスを鋼のロゴスに詰めて
理路整然とお話くださった。
何かをやろう!
と思っている芸大生たちに、勇気が
与えられたのではないか。
質疑応答の時間になり、
布施英利さんが、若者が世に出るためには、
雪だるまの「芯」を手に入れなければならない、
という「雪だるま理論」を提案。
いったん「芯」が出来れば、ごろごろ
転がして、あとは勝手に大きくなる。
まさにそうかもしれない。
『風の旅人』は16号からリニューアル
すると言うこと。
佐伯さんが見せて下さった
ネバダの核実験跡は分類不可能な美しさに
満ちていた。
佐伯さんを囲んで、みんなで根津の
車屋で飲んでいた時、
最近かつてなかったほどの幸せを
感じた。
それは、つまり、「空白」ということ。
若者よ、君たちの人生は「空白」かもしれない。
しかし、だからこそ夢も、希望も、大きく
なるんだよ。
「空白」あってこその青春の夢。
何歳になっても、どんな立場になっても、
「空白」さえあれば、人は、何の確固として
手がかりもなく、ただ儚い未来を夢見ていた
ティーンエージャーであり続けることが
できるのだ。
6月 17, 2005 at 07:40 午前 | Permalink
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