バランス
いろいろ仕事があるので、
私だけ一足先に午後空港近くのホテルに
移動。
食事もルームサービスで取って、
あとはひたすら机に向かっていた。
変な時間に眠るので、変な睡眠サイクルに
なる。
夕食に食べたビーフサンドウィッチの
味が心に染みた。
Samuel Adamsを飲みながら、
Steve Harveyというコメディアンがホストしている
Big Time
という番組を見る。
1万ドルの賞金を目指して、応募してきた
人たちがいろいろな「チャレンジ」をする。
入れ墨だらけの女が、刃物の上に寝て
お腹の上のブロックを割らせ、
香港から来た男が、お腹のターゲット・マークに
向かって花火を20連発発射させた。
優勝したのは、女の人を三人腕や腰に
捕まらせながら縄跳びをした巨大な黒人で、
「自己記録」の13回をあっさりやぶって
20回飛んでいた。
Neural Correlates of Consciousness
(NCC)は使い勝手の
いい政治的概念だと書いたが、
ASSC開催と時を同じくして、
奇しくも、Journal of Consciousness Studiesの
メーリングリストでは、なぜNCCがダメなのか
について、熱い議論が行われている。
たとえば、因果的必然性(causal necessity)
が説明できないとダメなんじゃないか、などと
議論されている。
心情的には、こっちの方がよく判る。
しかし、そういう議論はASSCには出てこない。
科学も、テレビ番組も、あるコミュニティの
中で何かが幅広く流通して行く時に
立ち現れる姿は、おそらく似通ってくる。
このあたりのバランスは難しいところで、
深く入り込んで行った世界から、
コンセンサスをもって流通していくものたち
への幅広いスペクトラムを引き受けないと
話が進まないのは何でも同じことだろう。
腰回りがあまり幅広くなるのは困るが、
精神性においてはものすごく入り込んだ極と、
コンセンサス流通までの全スペクトラムを
引き受けられるようになるのが良い。
ゲーテもシェークスピアもおそらくそのような
道を通ったのだろう。
日本には火曜の夕刻に着く。
6月 27, 2005 at 09:55 午後 | Permalink
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