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2005/06/01

皇帝ペンギン

 午前中、日経BPの取材。
 午後、博報堂の『広告』の対談。
土井徳秋編集長がいらっしゃる。
 
 打ち合わせ一件、その間、柳川透や関根崇泰
と議論する。
 
 夜、
 幻冬舎の大島加奈子さんのアレンジで、
映画『皇帝ペンギン』の試写会に行った。
六本木にあるGAGAの試写室。

http://www.gaga.ne.jp/emperor-penguin/

 私が皇帝ペンギンの生態に興味を持ったのは、
1993年にイギリスに短期滞在した時に
下宿のフランス人のおばあさんと見た
 BBCのLife in the freezer
がきっかけである。
 余りにも過酷で美しいライフ・ストーリーに、
放送している間目が釘付けになっていた。

 おもしろさが一定のしきい値を超えると、
そこで提示されたことが全て詳細に思い出される
ようになる。
 mirror testを考案したGallupの講演もそうだったし、
About faceを書いたJonathan Coleの話もそうだった。
 あの時、皇帝ペンギンの想像を絶する
生活スタイルに、私はすっかり魅せられてしまった。

 今回、『皇帝ペンギン』を撮ったフランスチームの
アプローチは、BBCのDavid Attenboroughの
アプローチとは大分違う。
 映像はとてもファンタスティックで、
皇帝ペンギンの生態についての私の知識の
ギャップを随分埋めることができた。

 大島さんがアレンジして下さった
理由は、幻冬舎から「さいしょのペンギン」
についての本を出す予定があるからである。
 とっとと仕上げて『皇帝ペンギン』と
ペンギンつながりでプロモーションしましょう、
と大島さん。
 全くもってその通りである。

 六本木の街を歩いている時に、
すばらしいインスピレーションが沸いて、
私は思わず立ち止まってノートにメモをした。

 万が一にも、
 忘れてしまっては困ることもあるのである。

6月 1, 2005 at 06:49 午前 |

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GyaOオンライン試写会の実施が決定しました!応募方法などの詳細は6月24日に大発表! 他にも秘蔵映像を順次公開予定です。お楽しみに! 皇帝ペンギンの子育ては、他のどのペンギン、いや、人間以上に大変だといわれています。厳しい南極の大自然の中でも、一歩一歩、時間をかけ、皇帝ペンギンの夫婦は命がけで子供を育てます。生まれたばかりのヒナが無心に親を求める愛らしさ。親ペンギンが無償の愛でヒナを慈しむ姿。あたりまえのことなのに、なぜか温か... [続きを読む]

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コメント

素晴らしいインスピレーションおめでとうございます。これからもクオリアの世界からたくさんの発見を。この頃の茂木さんの日記をみてますと楽しそうで、やはり中年くらいになると楽しく仕事ができるようになるのかなあと思ってしまいます。そういう意味では早く中年の仲間入りをしたい気持もあります。さて今日は横浜港の記念日、みなさん花火でも見るのでしょうか。

投稿: 旅人2005 6月号 | 2005/06/01 16:42:22

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