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2005/06/26

ヒーロー・アインシュタイン

 カリフォルニアに来ると、気分が明るくなる。

 Los Angelsから、Super Shuttleという乗り合いの
車でPasadenaへ。
 カリフォルニア工科大学の方に
歩いて行ったら、
 明るい芝生の風景にすでに気分が良く
なりはじめていた。

 張キさんはすでに前日に到着していて、
田谷文彦率いる学生組は
 私のいるSheratonホテルから少し離れた
Saga motor hotelに入る。
 
 合流して、
 まずはブックショップに。
 数年前、ここに来たとき、アインシュタインが
ロックスターのような顔をしているTシャツを
買って、それがお気に入りなので、 
 今回も何か買おうと思ったのである。
 
 しかし、哀しいことに、どうもうまい
Tシャツがなかった。
 アインシュタインのTシャツは幾つか
あるのだけれども、デザインが今ひとつ
決め手に欠ける。

 それにしても、ここではアインシュタインはやはり
掛け値なしのヒーローである。
 やったこともそうだが、
 人間性にもカリスマがあるのだろう。
 ポスターも、10種類くらい売っている。

 アインシュタインを科学の絶対基準に置いて
おく、というセンスは好きだ。
 中途半端な科学には騙されなくなる。
 すべからく、ヒーロー・アインシュタインを
座右に置くべし。
 
 Stanislas Dehaeneの
 Opening addressを聴く。

 今のところ、実務的に議論できるのは
neural correlateだけである。
 しかし、アインシュタインは遠い。

 夕食はOld PasadenaにあるMargarita Jonesという
レストランで。
 マルガリータを頼んだら、
しきりに、「一緒にワカモリはどうか」
と聴く。
 何のことだか判らなかったが、
アボカドを刻んで他の野菜と混ぜた、
 ディップのようなものだった。

 「ワカモリ」の綴りは不明。
 
 レストランの中を見渡していると、
何とまあ、アメリカというのはいろいろな
人たちがいるところだろう、と唖然とする。

 こんな中、誰にでも通用する何かの価値を
見出そうとする努力は、それなりの普遍に
至るだろう。

 モードが変わるのはキモチがいい。
 一つのモードを脱ぎ捨て、別のモードを
着る。
 モードというのは、服のことだけでは
ないのである。

6月 26, 2005 at 12:05 午前 |

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» もう話題が古いかなぁ トラックバック nadja in wbo
これは以前脳科学の研究者が、一般の人向け(主に学校教育者向け)に行っていた講演会のときでのネタです。 アルバートアインシュタインとトムクルーズの二人にある共通点は何ですか? 実は二人ともある種の「学習困難」というやつらしいです。そう聞いて不思議に思...... [続きを読む]

受信: 2005/07/02 6:53:35

コメント

はじめまして。
ポトラッチとブログで検索すると114000件中7位に茂木さんがいらっしゃいました。
又、テリー伊藤とポトラッチで検索すると約34件中3位が茂木さんで1位に私がいました。思わず笑ってしまってコメントさせていただきました。

投稿: 木村 哲央 | 2006/11/06 10:16:19

つづりは"guacamole"で、語源はメキシコ先住民族の言語で"ahuaca(アボカド)+molli(ソース)"だそうです。 (出典: COD)

投稿: grassfield | 2005/06/27 9:11:48

ワカモーレのことかな?
http://www.citywave.com/ajinomoto/2004/0421/recipe2/index.shtml

投稿: non | 2005/06/26 9:02:02

ワカモーレのことかな?
http://www.citywave.com/ajinomoto/2004/0421/recipe2/index.shtml

投稿: non | 2005/06/26 9:02:02

モードが変わるという言葉を読んで思い出したのですが、前に養老孟さんとテリー伊藤さんの本の対談で、「日本人も昔の参勤交代のように都会暮らしと田舎暮らしを交互に味わうような風習を身につければ、考え方の幅の広くなるし、いろんな人の気持もわかるようになるのに」という趣旨の話をして、「この考えを日本中に広めようじゃないか」と意気投合されてましたが、それを国際舞台で、実践している茂木さんは本当にすごいと思います。
でも、養老さんは、アメリカは平気で嘘を付く国だと憤慨されていましたが・・・。

投稿: 水瓶座 | 2005/06/26 1:24:02

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