名作ブックレビュー 小林秀雄の「奇跡の年」
週刊新潮2005年6月2日号(通巻2499号)
p.134
茂木健一郎 小林秀雄の「奇跡の年」
小林秀雄『モオツァルト・無常という事』
一部引用
昭和17年は、小林秀雄の「奇跡の年」であった。
「当麻」、「徒然草」、「無常という事」、「西行」と珠玉の随想が次々と雑誌「文學界」で発表された。これらの作品は、散文の精華として永く読み継がれていくだろう。
前年の12月、日本はアメリカと戦争を始めていた。戦後、「利口な奴はたんと反省するがよい。私は馬鹿だから反省などしない」と嘯いた小林が、いったいどんな覚悟を秘めてこれらの文章を綴ったか。作品に全てを語らせ、後は黙するという芸術家の矜持がそこにある。
全文はただいま発売中の「週刊新潮」で。
5月 28, 2005 at 02:39 午後 | Permalink
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