創造性のインフラ整備
ヨミウリ・ウィークリー
2005年6月12日号
(2005年5月30日発売)
茂木健一郎 脳の中の人生 第55回
創造性のインフラ整備
一部引用
ペンローズ教授が研究するオックスフォードは、美しい街である。通りを歩けば、オックスフォード大学に学ぶ者たちが集う「カレッジ」の由緒ある建物が建ち並ぶ。テムズ川沿いの各カレッジのボートハウスの前では、エイトたちがコックスの励ましに合わせて一生懸命ボートを漕いでいる。
それを横目で眺めながら歩いていくと、イギリスの首相を13人輩出したことでも知られるクライスト・チャーチ・カレッジに所属する緑豊かな牧草地が広がってくる。年を経て味わいのある形に成長した大木が、吹く風にざわざわと葉を震わせている。こんなに美しい環境の中で学ぶ者は、幸せだなと心から思わされれる。
数学者の藤原正彦さんは、「優れた数学者は、美しさの前に跪くことを知っている土地から生まれる」という説を唱えている。自然の風景にせよ、人工物にせよ、人知を超えた美しさを感じさせるものを前にして、人々は数学のような秩序の美に精神を開かせられるというのである。
全文は「ヨミウリ・ウィークリー」で。
5月 29, 2005 at 07:36 午前 | Permalink
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