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2005/05/31

追悼 二子山親方

二子山親方(元大関貴ノ花)は、特別な存在だった。
 あの華奢な身体で、大きな力士に土俵際まで
追いつめられても、
 懸命にこらえて、時にはエビぞりになって、
うっちゃりをしたり、そのまま倒れたり、
胸をきゅんと締め付けるような悲壮感のある
相撲をした。

 大関になってもなかなか白星を重ねられず、
「9勝6敗」が続いたので、「96(くんろく)大関」
と呼ばれた。

 その貴ノ花が、1975年春場所で初優勝
した時、私は小学校6年生だった。
 千秋楽の優勝決定戦をテレビで見ていた。
 「にくらしいほど強い」と言われ、
何度も打ちのめされてきた
北の湖を寄り切って、勝った。
 しかも、本割で負けて追いつかれた後だったの
である。

http://sumo.goo.ne.jp/kiroku_daicho/mei_shobu/taka1-kitaumi.html
(上のURLに動画あり)

 あの時の場内ほど、熱い感情が爆発した
瞬間を見たことがない。
 会場の人々も、どうしたらいいのか
判らなかったのだろう。
 めったやたらに、何時までも座布団が舞った。

 いろいろな相撲を見て来たけど、
私の生涯で印象に残る勝負と言えば、
あれに尽きると思う。

 少年時代の私にとってのスポーツ
ヒーローとは、詰まるところ王貞治と
貴ノ花だったのだなあ、と改めて思う。

 二子山親方逝去の報に接し、心からの感謝の
念とともに、ご冥福をお祈りいたします。

5月 31, 2005 at 07:10 午前 |

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