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2005/05/16

イギリスは美しい

日曜は室内仕事日で、ほとんど部屋の中で
本を読んだり、考えたり、ノートを取ったり、
ものを書いたりしていた。

 その間、新潮社組は、オックスフォードの
カレッジなどの撮影に出かけていた。

 途中で、気分転換に一時間ほど散歩した。
 滞在しているOxford Spires hotelから細い
道を歩くと、テムズ川河畔に出る。
 そこは、各カレッジのボートハウスがあるところで、
8がcoxに叱咤激励されながら、
 必死になって漕いでいた。
 
 大きな橋につき、右側におれると、そこに
Christ Churchの大きな緑地が広がっている。
 Christ Church collegeの建物まで、
緑の中を歩いた。

 イギリスは美しい、と改めて思った。
見慣れた光景のはずだが、改めて気付いて見ると、
本当に美しい。
 自然の景観と人工的な設いが渾然一体となって、
歩いているうちに次第に陶然としてくる。
 他に、何もいらない、という気分になってくる。

 藤原正彦さんが、「世にも美しい数学入門」
の中で、偉大な数学者が出るのは、風景が美しくて、
美の前にひざまずくことを知っている土地だ、
という説を唱えていらしたが、
 なるほど、そうかもしれない。
 イギリスは多くの数学者と自然科学者を輩出したが、
そのことと藤原さんの仮説はconsistentだ。

 「行為における美」という命題について考えながら、
ホテルに戻った。

 午後6時に新潮社組が帰ってきて、
北本壮さんと打ち合わせ。
 再びテムズ川河畔に出て、
 ボートハウスを真向かいに見る岸に腰掛け、
「心脳問題の見取り図」について話し合う。

 部屋に戻って、終わらせなければならない
仕事に没入していると、いつのまにか8時を
回った。

 「終わった!」とテムズ川のほとりを歩いて橋の
たもとのイタリアンへ。
 北本さんや、菅野健児さんと冗談を言い合い
ながらパスタを食べる。

 帰りの河畔は、街灯もなく暗かった。
ただ、三日月の明かりだけが道を照らす。
 夜のイギリスも美しい。
 昼の数学とは違う、夜の数学ができるに
違いない。

 睡眠時間は短かったが、
起きてしまったので仕事を始めた。

5月 16, 2005 at 01:21 午後 |

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コメント

「美しいイギリス」で連想しました。画家、写真家の小原雅夫氏の「Masao Obara Art Gallery」というホームページに、小原氏がこよなく愛されているイギリスの写真がたくさん掲載されています。和算の大家「関孝和」の才能は、上毛三山の美しい自然に、育まれたのでしょうか。昼の数学・・・・微分積分学、夜の数学・・・・・トポロジー、ロジャー・ペンローズの数学は、昼、夜どっち?

投稿: フォノン通信 | 2005/05/20 3:47:34

藤原正彦さんはまた、ある対談番組で

イヴリング・ウォーの小説はケンブリッジで
読まないとわからない(Evelyn Waugh)。
ユーモアは海を渡らない。

と仰っていましいた。 :-)
-----
昨日(5/15日)の日経新聞書評欄に
「脳と創造性」の書評が「天才に限らない
特性を解明」とのタイトルで掲載されて
いました。

投稿: | 2005/05/16 19:05:58

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