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2005/04/03

桜が記憶させる柔らかな時間

ヨミウリ・ウィークリー
2005年4月17日号
(2005年4月4日発売)
茂木健一郎  脳の中の人生 第48回

桜が記憶させる柔らかな時間

一部引用

 『東京物語』を見て一週間後、私は新幹線に乗っていた。学生だった私にとって、旅費を工面することはそれなりに大変だったが、行かずにはいられなかった。映画に出てきた尾道の光景を、自分で確かめたいという衝動を押さえることができなかったのである。
 現実の尾道は、映画以上に魅力的なところだった。千光寺公園に登ると、満開の桜に包まれた。桜の木の下に座って尾道水道を行き交う船を見ていると、時が経つのも忘れた。あの時ほど柔らかで静かな時間を過ごしたことは、これまでの人生の中でもなかったかもしれない。
 今考えてみれば、桜の季節に尾道に行けたことは、本当に幸運なことだったと思う。桜が咲いていたからこそ、あの時の記憶がこんなにも鮮明に残っていると考えられるからである。

全文は「ヨミウリ・ウィークリー」で。

http://info.yomiuri.co.jp/mag/yw/

4月 3, 2005 at 07:12 午前 |

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