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2005/04/10

身近な生態系に手を伸ばす

Popular Science 2005年5月号(4月4日発売)

連載 Do you know(脳)? p.42〜p.43

身近な生態系に手を伸ばす

米国のアリゾナ州ツーソン郊外には、巨大な温室の中に地球環境を再現した、『バイオスフェア2』と呼ばれる施設がある。スペースコロニーの建設やエコロジー関連技術への応用を目指して、閉鎖生態系についての研究が行われてきた。1991年から1993年にかけては、何人かのクルーが2年間外部との接触を絶ってバイオスフェア2の中で研究を続けるミッションが試みられた。しかし、二酸化炭素の濃度が上昇し、酸素濃度が低下したため、閉鎖実験は中断された。コロンビア大学の実験施設として使われた後、2005年1月現在、売りに出されている。今後どのような運命を辿るかわからないが、フロンティア精神に満ちた、興味深い試みの場となってきた施設である。
 ツーソンには国際会議などで時々訪れるので、バイオスフェア2にも何回か行ったことがある。見たこともない巨大な温室だったが、それほど巨大でも、その中で自己充足的な生態系をつくることの困難さは、想像できた。私は、子供の時に蝶の採集をセミプロ並みにやった人間である。たった一つの生物種を巡っても、どれほど多くの自然の要素が加わらなければ全体として必要十分なシステムができあがらないか、身にしみて判っている。
 だから、バイオスフェア2の売店で「エコスフェア」という球形のガラスの中に閉じこめられた小さなエビと藻の生態系が売られているのを見たときには、驚くとともに、目が離せないくらいに魅せられた。

(近況コラムもあり)

全文はPopular Scienceで。

http://www.popsci.jp/

4月 10, 2005 at 09:51 午前 |

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