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2005/04/22

同じカテゴリーでも実はいろいろ

ゆえあって、
 スペインのExtremadura州の人たちの話を
聞いた。
 部屋の中にいるスペイン人たちの姿を
見ながら、
 一口に「ヨーロッパ」といっても、
本当にいろいろだなあ、と思った。
 アングロ・サクソン系の人たちと、
この人たちは、本当に違う。
 どっちがどっちというのではなくて、
とにかく違う。
 キリスト教とか、オリーヴ、ワインとか
さまざまな共通点があるにせよ、
 「ヨーロッパ」という同一カテゴリーの
中の変異は驚くべきものだと改めて思った。

 カテゴリー内変異は、カテゴリー間
変異に比べて無視できる、ということは
決してなく、
 とにかくいろいろである。
 そのことさえ忘れず、想像力を失わなければ
たいてい間違えないのではないか。
 
 聖心の授業が終わったあと、所要のあった
六本木ヒルズまで歩いて抜けた。
 有栖川宮記念公園を過ぎたあたりの静かな
住宅地が、
通り過ぎる人がみな外国人で、
 「このあたりは異様に外人比率が高いなあ」
と思った。
 
 谷を下ったところにある小さな公園でも、
ほとんど外国人の子供たちが親たちと
戯れていた。
 ぽかぽか陽気で、みんな楽しそうだった。

 その先の小さな路地に、急に警官が
立ち始めた。
 なんだろうと思って歩き続けると、
中国大使館があった。

 その先の道路は大渋滞で、
街宣車のヴォリュームが大きかった。

 六本木ヒルズに着くと、人々が
談笑している。
 ふたたび、太陽の光がやわらかく感じられる。

 東京といっても、エリアによって
本当にいろいろだなあ、と思う。
 新宿や秋葉原だけを東京といわれても
困る。
 遠い国も同じこと。
 だから、騙されてはいけない。

 ニュースの映像は、フレームで切り取るから、
空間の中の多様性にまで及ばない。
 当たり前の話なのだが、
フレームの中に映ったことを見るのと同じくらい、
 フレーム外にあるはずのものを想像することが
重要である。

 多様性(いろいろ)は、きっと神から人類への
贈り物なのだ。

4月 22, 2005 at 06:08 午前 |

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コメント

>フレームの中に映ったことを見るのと同じくらい、
> フレーム外にあるはずのものを想像することが
>重要である。

特殊相対性理論。同時性破綻の思考実験。
x軸(横→+)に列車進行方向の軌道。
y軸(縦↑+)に時間軸。

光速度の45度の斜め。


茂木健一郎さん。あなたはxy座標を見下ろしている。
フレームの中で。それが初心者用解説本の1ページ。の絵図。
であれば、フレームの中の事象の同時性かどうかに注目が逝く。

z軸を考えて見ましょう。正面イメージとしてのxy座標。
素人じゃないんだから、紙の上に描かれた座標イメージでなく、
無限に拡がる正面イメージとしてのxy座標をイメージして。

アインシュタインは、列車をイメージする。いまある列車を x=0のy軸にt=0で。

列車の左端と中央と右端を同時に。そうそう、


意識は科学で解き明かせるか―脳・意志・心に挑む物理学 ブルーバックス
天外 伺朗 (著), 茂木 健一郎 (著) 新書 (2000/03) 講談社

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062572850/qid=1114491235/sr=1-7/ref=sr_1_10_7/249-3719497-9180345
そこにもありましたね。列車左端のずっと左。も、列車右端のずっと右も同時に見ている。
列車が過去に進んだ、これから進む未来。そのすべての軌道も同時に見ている。

それさえフレームの中に収める。ペンローズもそれやってたんですね。
光の軌道、すなわち直線を。それを点にしちまう座標変換。
で、どんずまり。

だって、フレームの外を。外を想像するの忘れちまったんですもの。

無限に拡がる正面イメージとしてのxy座標を得る位置に、アインシュタインの瞳を置くか、

それとも、

有限に拡がる正面イメージとしてのxy座標を得る位置。そのz軸のどこに、
瞳を置きましょうか。このとき、フレームの外。が、見えない、 有限範囲の軌道しか見えない。
その観察者(観測者ではありませんぞ。)が、見えてくる。

同時とはなにか、

脳と創造性 「この私」というクオリアへ 茂木 健一郎 (著)
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出版社 / 著者からの内容紹介
>一回性とセレンディピティ、個別と普遍。

と、逝きましょう矢。飛んでいる矢はなぜ止まって見えるのか。

投稿: zion-ad | 2005/04/26 14:13:09

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