ノーベル賞の小柴さんが伝えたいこと
ヨミウリ・ウィークリー
2005年4月10日号
(2005年3月28日発売)
茂木健一郎 脳の中の人生 第47回
ノーベル賞の小柴さんが伝えたいこと
一部引用
本来、学ぶことほど楽しいことはない。江戸時代の国学者、本居宣長の下には、話を聞きにたくさんの人々が訪れた。人生の様々な贅沢をさんざん尽くした商人たちが「いや、学ぶことが、こんなに楽しいこととは思わなかった、今までいろんな遊びをしてきたけれども、こんなに楽しい遊びはない」と感嘆したと伝えられている。
学ぶことは、つらいことばかりではなく、本来この上なく楽しいことである。そして、学ぶ楽しみは、他から与えられるのではなく、自ら積極的に取り組んではじめてわかるのである。
現代の高校生たちは、大学受験などの人生の試練を前に、学ぶことを楽しむという気持になかなか浸れない日常を送っている。だからこそ、小柴先生のメッセージは、大切な意味を持っていると思う。
もう一つ、小柴先生が折りにふれ強調されるのが、「ゆったり」と楽しむことの大切さである。せっかく自発的に取り組む機会が与えられても、時間に追われているのでは十分楽しむことができない。短い時間に成果を上げる「ファースト・ラーニング」ではなく、ゆったりと楽しむ「スロー・ラーニング」こそが大切だとのお考えなのである。
全文は「ヨミウリ・ウィークリー」で。
3月 26, 2005 at 05:48 午後 | Permalink
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コメント
ウイークリー読ませていただきました
"急がば回れ”ですね 急いで答を出すのはコンピューターにさせておけばいい 脳はゆっくり答えを出すのに向いている
先日高校生の質問に ”スパムの可能性”を答えられてましたが 最近また増えつつあるスパムメールに 脳のなかのつながりも案外スパムみたいに
勝手にあちこち繋がってるのかなと
投稿: withcom | 2005/03/29 22:43:25
28日楽しみにしております
”学べることがすばらしいことだ”と 一つのきっかけとして 科学教室の取り組み ぜひとも全国で行っていただきたいですね
昔 ピアノを習ってるときに 先生がいつも ”棺おけに入るときに練習終わりやぞっ だからゆっくり楽しんで 学びなさい”が口癖でした
投稿: withcom | 2005/03/27 1:09:40