私流「国語入試問題必勝法」
ヨミウリ・ウィークリー
2005年3月 27日号
(2005年3月14日発売)
茂木健一郎 脳の中の人生 第45回
私流「国語入試問題必勝法」
一部引用
脳のはたらきや、コミュニケーション、言葉の意味など、入試問題として取り上げやすいテーマを扱っているせいか、最近、私の書いた文章が高校や大学の入試で使われることがしばしばある。
入試問題という性格上、実施された後に、「実は文章を使わせていただきました」という丁寧なお手紙とともに、問題が同封されてくる。興味をひかれて解いてみるが、これが案外難しい。
とりわけ、「この文章の趣旨は何か、次の中から選びなさい」という選択問題が解けなかったりする。文章を書いた本人も、「はて、どれが正解だろう」と悩んでしまうのである。自分の書いた文章の意味がわからないとは、一体どういうことか、情けない限りである。
だからと言って、決して入試問題が悪いというわけではない。国語の入試問題は、その道のプロが作成したものである。長年国語教育にたずさわってきた現場の感覚から生み出された問題からは、学ぶべきことが多くある。
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3月 12, 2005 at 07:15 午後 | Permalink
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