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2005/02/24

ニャロメ! の時代

このブログに時折コメントを書き込んで下さる
長谷邦夫さんが、井上陽水の「桜三月散歩道」
の作詞者だということを知った時には
びっくりした。
 陽水の『氷の世界』は大好きなアルバムで、
その中でも、「桜三月散歩道」は、最も
好きな曲(カラオケで歌う確率が高い曲)
なのである。

 その後で、長谷さんが、伝説の「トキワ荘」時代
から、赤塚不二夫さんといわば二人三脚で
様々な仕事をされてきた方だと知って、またびっくり
した。
 私は赤塚不二夫のギャグ漫画が好きで、
赤塚不二夫 漫画全集 DVD−ROM
も購入している。

 その長谷さんの書かれた「漫画に愛を叫んだ男たち」(清流出版)
を読んで、胸が熱くなった。

 人生は複雑系で、先のことなど予想できない。
後から見れば、あれは名作だ、これは歴史に残る
などと言えるが、創っている本人たちは一生懸命
で、その時々で工夫して、目の前の仕事をしている
だけである。
 「蝶のはばたき効果」は至るところにある。
未来が予想できず、コントロールできないからこそ
人生は面白いし、新しいことの創造ということも
あり得る。

 そんな思いが、長谷さんの本を読んで込み上げて
くる。

 どんなジャンルも、創成期には独特の青臭さと
生の躍動があるものだと思う。その気配を私は
愛する。
 長谷さんは、その創成期のマグマの運動の
まっただ中にいた。

 赤塚不二夫の漫画のキャラクタで一番好きな
ものの一つが「ニャロメ」である。
 学生運動の時に学生たちのアイドルになった
ニャロメである。
 そのニャロメ風に言えば、
 未来なんてわからないんだ、ニャロメ!
 何が価値があって、何がないかなんて、後から
判るだけだ、ニャロメ!
 最初から決めつけるんじゃねえよ、バカニャロー

ってな感じだよな、まったく。

 最近、1970年の万博の「太陽の塔」と
三波春夫の「世界の国からこんにちは」
がしきりに
思い出されてならないのだけども、
 世間はともかく、私自身は最近なんとなく
ニャロメ=太陽の塔=世界の国からこんにちは
的な気分の中で生きていて、
 その気分の中に、長谷さんの本がぴったり
はまったのである。

2月 24, 2005 at 07:07 午前 |

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コメント

ありがとう御座います。
多くの方から「読む」と言われて、一番こわかったのが茂木先生でしたので。
大変うれしく、やはり春一番は吹いたんだと実感
しております。

投稿: 長谷邦夫 | 2005/02/24 10:28:43

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