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2005/02/06

普段着のアメリカ求む

 仕事をしながら乱読するクセはやまず。
同時に5冊くらい平行して読んでいる。
 夏目鏡子述 松岡謙筆録の『漱石の思い出』
を実は読んでいなかったことに
気づいてアマゾンで買った。
 『猫』を書き始めたころの話など、
血が沸き立つ気がする。

 ハリウッド映画は大嫌いで、
特に近年の「ブロックバスター」と呼ばれるような
予算を沢山つかってマスマーケットをねらう
作品はほとんど全部嫌いで、そのことは
至るところで公言しているから知っている
人も多いと思うが、
 七不思議の一つは、アメリカのテレビドラマは
好きだということである。

 そんなに沢山見ているわけではないが、
昨日ケーブルテレビで久しぶりに見てしまった
「刑事コロンボ」の「歌声の消えた海」
もそうだった。
 とてもよく出来ている。小学校の時も
NHKで夢中になって見たが、
 今見ても面白い。

 おそらくは、普段着のアメリカ人は好きだ、
ということと関係している。
 テレビドラマは、普段着でつくっている
気がする。
 一方、映画の方は、舞い上がっている気がする。
 映画「ET」で、ETが助かって少年が
おおげさに喜ぶところとか、
 「トゥルーマン・ショウ」で、
ジム・キャリーが巨大ドームを出ることを
「決心」して、それを中継で見ていた
人たちが拍手するところとか、
あーいうのは見ていてとっても醜い。
気持ち悪い。
 だから、ブロックバスター映画は嫌いだ。
 塩をまいて、追い払いたい。

 テレビドラマはいい。節制が効いている
し、unassumingだし、no nonsenseな
人たちが出てくる。
 こういうアメリカなら、付き合いたい。

 世界のいろんなところに出かけていって
戦争をしているのは、舞い上がっている
アメリカなのであろう。
 頼むから、普段着に戻ってくれないか。

 乱読の方は、水村美苗の「続 明暗」
とか、田中小実昌の「ポロポロ」とか、
新潮社の足立真穂さんからお送りいただいた
甲野善紀 田中聡の「身体から革命を起こす」
とか、いろいろ積んであって楽しみに終わりが
ない。

 仕事で読む英語の本とは別腹である。

2月 6, 2005 at 06:11 午前 |

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コメント

なんでもアメリカのドラマは基本国内向け、
映画は海外向けで、
全ての教育レベルの国家で理解される必要性から
ハリウッド映画のレベルはドラマより下がるそうな。

投稿: | 2005/02/10 3:02:22

モノクロTV時代の『拳銃無宿』『ヒッチコック
劇場』『トワイライトゾーン』!みんな30分
<読みきり>でした。
正味、23分くらいかと思います。
面白く、ムダのない、抑制もきいた
職人ワザが光っていたものでした。

投稿: 長谷邦夫 | 2005/02/06 10:18:35

以前に仕事がハリウッド映画にかすったぐらいのときがありましたが、商業映画はほとんど観ないのであきれられました。
最近のハリウッド映画で特に思うのは、大画面&大音響とか迫力のある状況で観ない限り、極めて心に訴えかける力が弱いのではないかと言うことです。

投稿: | 2005/02/06 9:47:13

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