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2004/12/22

一身にして二生を経るが如く

「一身にして二生を経るが如く」とは、
福沢諭吉の言葉だが、
 少し前のことでも、随分前のことのように
感じるようになってしまった。

 学会でブダペストに行ったのは8月の
ことのはずなのに、
 その後、あまりにもいろいろな
イベントや情報が挟み込まれているので、
遠い昔のような気がする。

 脳の中の時間の経過の測定が、
その間にどれくらいのエピソード記憶が
貯えられているかが基準になって行われている
というのはいかにもありそうである。
 一年が七年に相当する、というのが
ドッグ・イヤーだが、
 情報化社会では、時間の知覚も
変わってくるのではないか。

 研究室のメンバーと、年に一回の
「クリスマス・スペシャル」をやった。
 それぞれが作品を持ち寄って、見せ、
投票で優勝を決める。
 
 今年はかものはしこと、関根崇泰が
優勝した。
 作品のタイトルは「かものはし殺人事件」。
 研究室の面々の写真に文字を組み合わせた
単純なつくりなのだが、
 もう一人の「刑事」の台詞を、
ポータブル・テープレコーダーに
吹き込んで回す、というアイデアで
勝利した。

 関根は、2年前にも優勝している。
アイデアの瞬発力のあるやつで、
コメディアンとしての才能がある。

 まだ仕事納め、というわけではないが、
五反田の「あさり」で忘年会をしていると、
白洲信哉さんからメール。
 「小林秀雄全作品集」の編集をされている
新潮社の池田雅延さんと、神楽坂の寿司屋で
呑んでいるのだという。

 一年を振り返っていろいろ話している
うちに、白洲さんが来る。
 忘年会だから、と五反田駅前の
ビッグ・エコーに行く。

 私が陽水を歌うと、白洲さんも
対抗して陽水で来て、
 じゃあ、と尾崎豊で行くと、
向こうも尾崎豊で来た。

 最後の一曲は、須藤珠水が選んだ
「夜空のムコウ」
 白洲信哉が、

(・・・すべてが思うほど うまくはいかないみたいだ
・・・)
 「そんなの当たり前じゃないか!!」
(・・・このまま どこまでも 日々は続いていくのかなぁ
・・・)
 「続いていくはずないだろう!!」
と突っ込みを入れるので、
 それがとてもシミジミと面白かった。
 
 白洲さんはもう一軒行きたかったようだが、
私もいろいろ案件を抱えていて、田谷文彦と
一緒に後ろ髪を引かれる思いで帰る。

 
 地下鉄の中で田谷と喋っているうちに、
うとうとしはじめて、気が付いたら立ったまま
眠っていた。

 考えてみると、きのうは、朝から計5件の
ミーティング&取材&打ち合わせがあり、
 その後がクリスマス・スペシャルと忘年会
だった。
 その間に、メールの返事をしたり、
実質的な仕事をしたりする。
 これじゃあ、ドッグ・イヤーになるはずだ。
 今日も朝から計4件の取材、会議、打ち合わせ、
その後夜に対談の仕事。

 何にもない、ぱかーっと空いた時間が
欲しい。
 白洲さんとも、徹底して議論したい。
 
 年末年始は、カレンダーがまだ真っ白
なので、今からわくわくしている。

12月 22, 2004 at 06:05 午前 |

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コメント

うわあ! 長谷邦夫さんじゃないですか!
竹熊さんのblogではすれ違いましたが…
クオリアoffにもいらしてください。

と勝手に読者同士が話を始めていいものかわかりませんが。

投稿: nomad | 2004/12/25 0:41:37

唄っていただいているだけで、こちらが
大感激です。
おいそがしいスケジュール、著作の素晴らしさ
からすれば当然かなとも思いますが、お体には
充分注意されて、ご活躍を!!

投稿: 長谷邦夫 | 2004/12/24 11:25:16

長谷邦夫さま

なんと、長谷さんが作詞されたものだったのですね。
さっそくぐぐってみたら、確かに!

桜三月散歩道は、よく歌わせていただいております。

ねえ、君。二人でどこへいこうとかってなんだが。。。。

名曲ですよね! 途中で入る「影踏み」のせりふも
とても好きです。
おいでいただき、また書き込みをしていただいて
とてもうれしく、感激しております。

投稿: 茂木健一郎 | 2004/12/23 7:46:25

陽水さんを唄われるとは!
『氷の世界』に収録の『桜三月散歩道』を
唄っていただけたら光栄です。
小生が昔作詞したものですが。

投稿: 長谷邦夫 | 2004/12/22 9:52:40

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