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2004/12/15

ロゴス

今日は、年に一回の大阪大学での集中講義。
 認知ロボティックスの
 浅田稔さんが呼んでくださっている。

 工学部の、ロボットや材料をやっている
学生と議論するのは、とても楽しい。
 彼らは、実際に動くものをつくる、
という使命感と倫理観を持っているからだ。

 それにしても、昨日から今日にかけての
メールサーバーの不具合は参った。
 いったん復旧したが、今朝も調子がおかしくて、
久しぶりにterminalからunix modeでログインして
あれこれ見ているうちに、時間があっという
間に経ってしまった。
 自分のディスクスペースの容量の問題
だと思ったが、
 どうやらそうではなく、ホスティング・サービス
全体の問題らしい。

 コンピュータは、不具合を起こすと本当に
時間食い虫で、
 田森佳秀などは、時間をかけただけ
スキルがアップするのだ、と言っていたが、
他にもやることがあるし、ほどほどにしたい。
 昨日から今日にかけて、随分時間を費やし、
精神のバランスを崩しかけてしまった。

 ケンブリッジに留学している時、マックの
調子がおかしくなって、あーでもない、こうでも
ないと、48時間、眠っている間と食事を
している間を除いてコンピュータに掛かりっきり
だったこともある。ああいうのは空しい。

 バランスを崩さないためにも、ロゴスが
必要だ。
 阪大の授業の準備もしなければならないし、
論文も書かなければならないし、原稿の締め切りも
ある。
 自分のおかれた状況を鳥瞰図的に見て、
そこに一種のポリティカルなバランスを取ること。
 これこそが、「ロゴス」である。

 齋藤孝さんは、教育者として素晴らしい
仕事をしていると思う。
 最近読んだ『座右のゲーテ』
でも、ゲーテが偉大である理由をきちんとつかみ、
それをわかりやすく伝えている。

 思うに、ゲーテのような、人文主義的な
バランスのとれた知性が、現代では稀に
なってしまっているのではないか。
 しかし、意義のある人生を送ろうと
思ったら、
 ゲーテ的バランス感覚は必要だ。
 
 ニュートンの色彩理論に反対したのは、
ゲーテだった。 
 今思えば、彼は現代風に言えばクオリアの
ことを考えていたのかもしれない。

 何らかのアイデアに運ばれてしまっては
ダメなのであって、
 そう気が付けば、物理主義では主観的
体験の諸相を説明できないことなど、
最初から明らかなのであった。
 そのような「真実」を見つめることも、
またロゴスの働きである。

12月 15, 2004 at 08:27 午前 |

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「ゲーテ」でTBさせていただきます。 考えさせられるいい言葉多いですよね。 「個性なんてない、基礎を学ばずして何が才能だ。」 五感をフルに活動させ、知... [続きを読む]

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