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2004/12/10

美術解剖学からセルへ

来週は椿昇さんがゲストでいらっしゃるので、
私が喋る「美術解剖学」は今年度最後。
 2年間やってみて、自分のミッションのような
ものが見えてきた。

 つまりは、作品を後追いで意味づけるクリティーク
ではなく、
 アーティストが創造する上で役に立つような
概念セットを提供する、
 そんな授業をすればいいのだ、と思うように
なった。
 
 今のところの一番の収穫は、クオリアと
文脈主義の対立関係という視点を獲得
したことである。
 来年は、NHKブックスから美についての
本を出す予定だし、
 二年間芸大生といろいろ話して来たことの
成果を世に問いたい。

 植田工のアトリエにみんなで上がって、
しばらく喋る。

授業終了後、芸大油絵科のアトリエでの植田工。
珍しくマジメな顔をしている。


 植田は今、卒業制作中。そのまま院に
上がる予定なので、
 来年も植田や杉原、蓮沼、藤本らの
おなじみの顔とのいろいろなコトが続きそうだ。
 布施英利研究室の助手となっている
津口も含め、
 なんだか濃い付き合いになってきてしまった。

 みんなはまだ喋っていたが、私は
一人暗い上野公園を抜け、電車に乗り
豊洲へ。
 電通の近藤純二郎さんのアレンジで、
NTT Dataでセル・コンピューティングを
されている鑓水訟さん、山本修一郎さんと
インフォーマルなディスカッション。
 山本さんには、『誰も語らなかったIT9つの
秘密』
などの著書がある。
 論客である。

 鑓水さんは、私の親友、田森佳秀を
思い起こさせる、一つのトピックにのめり込んで
いくタイプの人で、セル・コンピューティング
にかける思いを滔々と語って下さった。

 2時間ほどお話して私が得た感触は、
製薬会社の計算や、CGのレンダリングなど、
業務系のコンピューティングのコスト・ダウン
においてはセル・コンピューティングはすぐにでも
利用可能性がありそうだ、ということ。
 その一方で、一般のエンド・ユーザーが
スパコンの計算能力を獲得するというメリット、
キラーアプリケーションはなかなか見えて
こない。

 最上階の食堂からは、遠く東京タワーまで
美しい夜景が見えた。
 隅田川の黒が、夜空の黒と溶け合って。

12月 10, 2004 at 08:27 午前 |

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