おもちゃ屋開業
早稲田大学の相澤洋二さんが還暦になられた
ことを記念するシンポジウム
「カオスとその周辺」の一日目があり、
西早稲田キャンパスに向かった。
昼食は、大隈庭園の中の茶室。
早稲田のキャンパスの横に、こんなに
すばらしい空間があるとは知らなかった!
三宅美博さん(東工大)や、合原一幸さん(東大)
と、
こういう施設は私立大学じゃないと持つのは
むずかしいですね、などと盛り上がる。
合原さんは放送大学の授業をもたれている。
この前、ダンサーの女の人に「先生の授業のファン
なんです」と言われたと言う。
「ベッドに入って、部屋を暗くして見るんです」
それって、ぐっすり眠るのにちょうどいいという
こと?
と合原さん。
声が心地よくないと眠ることはできません。
癒し系の声は重要でしょう。
午後は郡司ペギオ幸夫、合原一幸、・・・
とおもしろいトークが目白押しだったのだが、
私は芸大の授業があったのでタクシーで
ばーっと移動。
授業が終わったら、またタクシーでばーっと
戻ってきた。
ちょうど小松崎民樹さんの「化学反応の動力
学とカオスー現状と将来」の最後のところに
間に合った。
ふと振り返ると、池上高志も来ている。
やあ、と手を振って、
次の島田一平さんの「中心極限定理からみた
保存系のゆらぎ」は全部聞くことができた。
島田さんのトークは、がちがちのカオスの
話で、
そうか、池上がもともといたコミュニティ
はこういうところだったんだなあ、と思いながら
聞く。
保存系でリアプノフ指数が計算できるか
どうか、というような話。
懇親会で、「お前のバックグラウンドが
わかったよ」と言ったら、
池上は、「またお前にいじめられるネタが
増えたなあ」と言った。
懇親会のテーブルは、郡司幸夫、池上高志、
田崎秀一さんと一緒だった。
池上は時々良いことを言う。
話の流れで、「方法論では食えるけど、
テーマでは食えないだろう」という名言。
確かにそうである。カオスというおもちゃを
発明すれば、
意味があろうがなかろうが、いろいろ遊ぶ
ことができて、
沢山の学者が食える。
だから、今までにない方法論(=おもちゃ)
を発明することが大切ということ。
ニュートンやチューリングが偉かったのは
おもちゃを発明したからだろう。
池上とおもちゃ屋開業を誓い合う。
11月 12, 2004 at 07:26 午前 | Permalink
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