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2004/10/04

『脳と仮想』の書評を養老孟司さんが書いて下さって

 師というものはありがたいものである。
 少なくとも、養老孟司さんだけは、判ってくれる。
 そのことが、どんなに励みになることだろう。

 『脳と仮想』を、私は脳科学の本として書いた
つもりはない。
 何の本か、と言われても、そんなことは判らない。
 ただ、自分の心の内なる必然に従って書いたら、
あんな本ができあがっただけである。
 
 それを、世間はこれは脳科学なのか、それとも
文学なのか、という文脈に当てはめようとする。
 そうすれば安心するのだろう。

 しかし、養老さんも書いてくださったように、そんな
もんは本当の学問ではない。

 養老さんと同じようなセンスで学問をしていた人を、
私は少なくとも二人は知っている。
 小林秀雄と、本居宣長である。

 文脈主義者が何を言おうと、知ったことじゃない。
 オレはクオリア原理主義者として、『脳と仮想』を
書いたのだと、養老さんの書評を読んで自覚した。
 判ってくれる人だけが、判ってくれればよい。
 感じることのできる人だけが、感じてくれればよい。

 師の文章で自覚する。これほどありがたいことは
ない。
 鎌倉方面に向かって、深々と頭を下げる。

 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/dokusho/news/20041003ddm015070139000c.html

毎日新聞2004年10月3日朝刊
養老孟司「脳と仮想」書評

10月 4, 2004 at 08:00 午前 |

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コメント

養老さんの毎日新聞の書評を、偶々読んだところで
この一文を拝見しましたので。
とても好感溢れる書評だと感じ入りました。
昨年、「意識とはなにか-<私>を生成する脳」を読んだのですが、これも中村桂子さんの書評に誘われてでした。

投稿: Tetsu Hayashida | 2004/10/05 1:52:39

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