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2004/10/18

ペンローズのことを思い出して

 素晴らしい秋晴れだった。

 こんな日に仕事ばかりしていても、と思った
ので、ちょっとふらふら歩いた。

 秋の散歩にはイメージがあって、本当はススキの
穂の揺れる道を歩きたいが、なかなかそういう訳に
もいかない。
 ススキに陽光がキラキラと光り、赤とんぼが
すいすいと飛ぶ。
 そんな光景に出会えたら、それだけで他には
何もいらない。

 どうも先週は人間の中の俗物性に当てられたなあ、
と思う。
 自分の中にも俗物性がないわけではないが、
それをむき出しで出してくる人は、どうも苦手だ。
 というよりも、心を深く傷つけられる。

 俗物の定義は、迷いも悟りもしないということ
だろう。
 犀の厚い皮のごとくグイグイとその無骨な
心性を人に押しつけてきて、平然としている。
 爆発すれば済むことだが、相手を思いやる気持ちが
あるので、ついついこちらが我慢することになる。
 それで、魂が腐食を受ける。

 どっちがエライとか偉くないとか、
 オレはあいつより知識を持っているとか、
そういうことばかり気にかけている
人は魂の腐臭を漂わせている。
 気が付くと東京にはそういう人が案外多い。

 そこへ行くと、ロジャー・ペンローズなぞは
本当に立派だなあと思う。
 この世界が誰のものだって、知識が誰のものだって、
そんなことは気にしない。
 世の中に、おもしろくて、美しいものがある、
ただそれだけだ。
 あのディタッチメントの気配は、そう簡単に
出せるものではない。
 
 ケンブリッジでペンローズと喋った二日間は、
今思い出しても幸せな時間だった。

http://www.qualiadiary.com/penrosecambridge.html

10月 18, 2004 at 07:32 午前 |

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コメント

かけました! ありがとうございます。
箱根の仙石原に有名な一面のススキ原があります。

投稿: Yuri | 2004/10/18 13:00:27

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