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2004/10/13

意味で脱落するもの

英語で喋る予定だったが、日/仏の翻訳だというので、
仕方がないので日本語で喋った。

 通訳を通してしゃべるのははじめてだ、と思って
いたが、
 考えてみると1992年にニームであった
会議で通訳がいたことがある。
 もっとも、あれは英/仏だった。

 同時通訳の人たちというのは優秀で、イヤフォン
で聞いていると、ちゃんと同時に意味がわかる。
 それでも、同時通訳はイヤだな、と思った理由は、
ちゃんと理屈付けるとこういうことになる。

 誰かの話を聞く楽しみは、言葉の意味はもちろん、
その人のキャラクターのようなものが伝わって
くるところにある。その生の躍動を味わいたいの
である。ところが、通訳だと、意味はわかるけど、
その人の脈動は伝わってこない。それがイヤだと
身体が言うらしい。

 となりに座ったのが、ヴァーチャル・リアリティ
研究で有名な廣瀬通孝さんだった。
 私も落ち着かない方だけども、廣瀬さんも
いつも何かやっている、という感じで、そのうち、
携帯電話をいじりはじめた。
 それで、ご自分の携帯の番号を、
液晶ディスプレーの上に貼ってあるのを
目撃してしまった。

 自分の携帯番号は聞かれるとまごつくものだ。
小さな、しかし大きな工夫かもしれない。

 シンポジウムは、時間切れでディスカッションが
全くできず、消化不良。
 廣瀬さんはフランス大使館でのレセプション
へ行く、と言われてたけれども、
 私は、次にまた話す仕事があったので、後ろ髪
を引かれる思いで失礼した。

 今週の木曜日から芸大の授業が再開する。
文脈主義vs クオリア原理主義の問題を、少し
体系的に論じてみたいと思う。

10月 13, 2004 at 08:15 午前 |

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