玉川大学の大森隆司教授、
岡田浩之教授の研究室を中心とする
グループと、私たちの研究グループで
合同のワークショップを開催した。
玉川大学には脳科学研究所があり、
日本における有力な脳科学の研究拠点の
一つ。
塚田稔先生が、長年にわたって玉川における
脳研究を引っ張ってこられた。
前頭葉の専門家で、
「主体性」について鋭い
意見を持つ松元健二さんも
理化学研究所から移籍している。
脳科学研究所には、神経生理学の大家、
丹治順先生がいらっしゃる。
玉川学園前駅から
キャンパスへの道は緑にあふれ、
まるで公園のよう。
何回か来ているという野澤真一に
先導されて歩いていった。
プログラムは、須藤珠水と、
高橋英之さんが作ってくれた。
北海道大学から豊巻敦人さん、
元東大駒場の開一夫さんの
研究室で、今は慶応大学にいる
福島宏器さんも参加下さった。

大森隆司さんと、須藤珠水
-------------------------------------------
「コミュニケーションと意思決定」
5月9日(金) 13:00〜@玉川大学
13:00〜
恩蔵絢子
不確実性と感情
13:30〜
高橋英之
文脈依存の認知制御と社会性
-自閉症と表情認知からのperspective-
14:00〜
横山絢美
意図推定に基づく行動決定過程のモデル化とその評価
14:30〜
豊巻敦人
意志決定の障害としての精神疾患の新しい理解
14:30〜14:45
Short Discussion
14:45〜15:00
Break
15:00〜
石川哲朗
視覚的一発学習の探索行動による解析
15:30〜
福島宏器
社会的認知の処理の多様性について
16:00〜
岡田浩之
コミュニケーションにおける非論理的推論の効用
-対称性および相互排他性を巡って-
16:30〜
Long discussion
(茂木さんの指定討論含む)
17:30〜打ち上げ@町田
-------------------------------------------
大変充実した時間で、
面白い話がたくさん聞けたし、
いろいろ考えることもできた。
須藤さん、高橋さん、ありがとう。

玉川大学との合同ワークショップの様子
終了後、発表した石川哲朗から
メールをもらった。
To: Ken Mogi
Subject: もう言い訳せずに、はやく爆発してみます
From: Tetsuo Ishikawa
茂木さん
昨日のワークショップ、すごく楽しかったです。
去年SfNで発表していたときも、
同じような気持ちになってたのを思い出しました。
発表前は、こんなのでいいんだろうか?という、
自信のなさばかりが先行してしまっていたのに、
いざ本番で、恥ずかしくなるくらいたどたどしい
説明にも関わらず、じっと聞いてもらえたら
そんなに悪くない内容だったのかなとやっと
思えてくる。今回もそんな感じでした。
始まる前に野澤君が、今回のワークショップは
アウェーじゃなくてホームだよねと言ってて、
今回は向こうも専門が同じだからホームだ
という趣旨の発言らしかったのですが。でも
発表してみた感想としては、全然アウェーな
気がしました。やっぱり、研究室内だけで
発表するのと、他の研究室と合同のときでは
温度がもう全然ちがって、異様な空気でした。
考えたこともないような質問が飛んできたり、
野澤君の言うホームだからこその、専門家による
厳しいご指摘をもらえたという見方もあるかな。
上手く答えられなかったところは、これからもっと
ちゃんと考えて詰めなきゃいけないです。
早く論文書けよ、という茂木さんの催促に
もういろいろ言い訳できなくなりました。
こんなに多くの人に面白がってもらえるなら、
論文を書かない理由がもうないですよね。
むしろこんなメール書いてる暇があったら
さっさと1文でもいいから書き始めろよ、と。
自分の研究は自分が一番楽しまないと
いけないのに、それができてなかった
というのが最大のネックだった気がします。
自分がやらないと、誰もやってくれないのに。
すっかり忘れてたけど、自分がやってたことって
結構面白かったんじゃなかったっけ、と
思い出させてくれて、さらに新しい方向性も
いろいろ教えてもらったり、気付かせてもらえたり、
という意味で、ワークショップで話させてもらえる
貴重な機会を戴けたことに深く感謝します。
“爆発”してみせます。
石川哲朗
石川くん、
そうだ、爆発するんだ!

石川哲朗。爆発5秒前。
ワークショップ終了後の懇親会に、
「おしらさま哲学者」
塩谷賢が来た。
さっそく岡田浩之さんや、豊巻敦人さん
と話し込んでいる。

塩谷賢。 岡田浩之さんと。

塩谷賢。 豊巻敦人さんと。後方に野澤真一が見える。
塩谷の髪の毛はだいぶ伸びていて、
チェックのシャツの上にかかって
一見清流のようにも見えた。


清流哲学者、清談す。
鮫島和行さんに久しぶりに会った。
昔、海馬の研究会でいろいろと
議論した。
「あんなことも、こんなことも
あったねえ。」
と懐かしむ。

(右から)鮫島和行さん、高橋英之さん
「結局、遠くを見ながら、
手元でできることをやっていくしか
ないんだよねえ。」
今度、鮫島クンの研究について
じっくりと聞いてみたい。
All conscious experience is supported by the simply connected network of neural activities in the brain. The makeup of the phenomenal experience, in which the "self" sees the red apple, hears the nightingale, smells the curry, would be generated as a "cut" in this connectivity. The difference between the sensory and intentional qualia thus correlates with the properties of connectivity adjacent to the hypothetical cut. ([41])
最近のコメント