大河のスタジオは、まるでドラエモンのポケットのよう
『プロフェッショナル 仕事の流儀』の収録が行われるのは、102スタジオだった。その近くに、大河ドラマの収録が行われるスタジオがあって、西玄関から102スタジオに行く時には、いつもその場所を通る。いつ見ても、たくさんの人がいて、大河ドラマの収録というのはやはり大変なのだなと感じさせる。
面白いのは、休憩時間である。トイレに入っていると、突然、となりに頭にチョンマゲを結って武者のかっこうをした人が来たりする。そんな時は、大河ドラマだとわかっていても、やはりドキリとする。
或いは、ソファのところで、侍と侍が談笑しているような時もある。そんな時は、自分は今いったいどの時代にいるのだろうかと一瞬不思議な錯覚にとらわれる。
それにしても不思議なのは、いったいどのように撮影しているのか、ということ。大河ドラマの撮影をしていない時に、そのスタジオを見たことがある。体育館のようにだだっ広いということは全くなく、ごく普通のスタジオだった。一体、このスタジオの中で、どのようにやりくりして、撮影をしているのだろうか。
『龍馬伝』を見ていると、江戸の街中のシーンのように、明らかに野外のセットで撮っているものもある。一方、屋敷の中や、少し庭がせり出しているようなシーンは、渋谷で撮っているに違いないから、その全てがあのスタジオの中でやりくりされていると思うと、本当に不思議な感じがする。
大河のスタジオは、まるでドラエモンのポケットのようである。前を通りかかる度に、その不思議さと、関係者の努力に打ち震える。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
茂木健一郎さま
おはようございます。時代を超えても、流れいく空は、いつも私たちを高い所から見守っています。龍馬のことも、時の流れの中でお互いを確かめてあったときに、龍馬の心は何を仰いだのでしょうか?..私も、気がついたら時代がさかのぼっており、紫式部の世界に居座り、光源氏に恋文をしたためてみたいきがいたします。
投稿: とう華 | 2010年2月 1日 (月) 09時57分
ドラえもんのポケット! 本当ですね! ドラマよりそっちのほうを見たくなってきました、何度かNHKにはお邪魔したことがありますが、
この話のような情景には出合うことはできませんでした、
妄想ではありませんが、昔を思い出したり、またこれから起こるであろう事象に思いをはせたりする時など、先生のお話に近いシーンの中に自分の心が在ることがあります、たとえば、孫の結婚式とか、自分のお葬式の様子の中に自分の心が登場してたり・・^^、そんなシーンには、登場するはずのない人たちが勝手に出演しています^^アインシュタインや茂木先生が成長して立派になった孫と、親しげに談笑してたり^^

脳の中の架空の絵ではなく、本当にそんな場所があるのは、改めてそのことを想像してみると、不思議でしょうっておもいました、不思議って楽しいですね^^
reiko.G
投稿: reiko.G | 2010年2月 1日 (月) 14時02分
茂木サン、テレビ局という所は 、楽しいですね。
待合室に チョンマゲの方々がいたら、タイムスリップ したようで、楽しいですね。
想像しただけで、笑みがこぼれます。
「龍馬伝 」は、遠野や 江刺藤原の里でも 収録された様子、親しみがわきます。
プロフェッショナルも 大河ドラマも 一話一話真剣勝負ですね。
見る楽しみが 広がります。 ありがとうございます
投稿: サラリン | 2010年2月 2日 (火) 01時42分
茂木先生 こんにちは♪
NHKの大河のスタジオで思い出しましたけど、一度だけ、時代劇のエキストラで、出たことがあります。(笑)なんだったのかタイトルは忘れてしまい、誰が主役だったのかも、思い出されませんが、その他大勢の武家の娘??の役だったのか?、顔も遠目に一瞬しか映りませんし…笑!大昔なので、今もそこが大河のスタジオかどうかは、分かりませんけど、その時はたしかに、狭かった気がします。たしか、真野響子さんが、「あそこのカメラの上を見ているのよ!」と、私達に親切に教えて下さった記憶があります。その時NHKの食堂にも行きましたけど、すごく地味で、街の小さな飲食店にあるような、椅子とテーブルがあり、華やかさゼロで、ガッカリしました(笑)。今はまったく違っていると思いますけど…笑!大河は小学生の時から、欠かさず見ています。先生の大河のお話しで、記憶をたどる事が出来、楽しいひと時を過ごすことが出来ました…笑♪
投稿: 平井礼子 | 2010年2月 2日 (火) 15時37分