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2010年2月17日 (水)

その一連の流れの細部を忘れてしまっているからこそ

 細部は忘れてしまうからこそ、その時の流れがかけがえのないものに感じられるというのは、『プロフェッショナル 仕事の流儀』の収録の現場も同じこと。

 打ち合わせで最初にディレクターの方が撮ってきたVTRを見た時の新鮮な感想。住吉美紀さんのコメントに学んだこと。山口佐知子さんの入館証。有吉伸人さんの方にフリスクの箱を渡すと、さっそく有吉さんが手を伸ばしていたこと。打ち上げで、有吉さんのために専用の鶏の唐揚げを注文すると、「ぼくは食べませんよ」と言いながら結局は平らげていたこと。

 オープニングで、36秒で言わなければならない緊張。「まず練習しますか」と言う住吉美紀さん。山口佐知子さんがストップウォッチを測る。「あー、おしい。38秒」と叫ぶ山口さん。「それじゃあ、プロフェッショナル 仕事の流儀というのを省きますか」という有吉伸人さん。カメラの方々から伝わってくる真剣な表情。インカムを通して聞こえてくる、副調整室の声。ゲストの方の笑顔。

 「以上です」と収録が終わった時の、ほっとした気持ち。思い切り背伸びして、それから、着替える。メイクを落とす。日経BPの渡辺和博さんが待っている。

 その一連の流れの細部を忘れてしまっているからこそ、積み重ねてきた時間が、しみじみと意味があるもののように感じられるのである。

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