一つの美しい奇跡
柴田周平さんは、私の心に深くの残る木村秋則さんの回を担当された方である。
木村秋則さんのお祝いの会にかけつけるために弘前に行った時、柴田さんのご実家が、弘前の中心街にあったことに驚いた。柴田さんと木村さんは、実は同郷の人だったのである。
柴田さんは、にこにこ笑っていながら、なかなかに粘り強く、そして温かい。そのようなところは、そういえば、木村秋則さんに似ているように思う。
柴田さんと一緒に撮影したのは、原田人さん。原田さんも、温かい人で、そして、とても腕がいい。
木村さんのりんご畑に伺った時に、その風景の美しさに息をのんだ。そうして、その畑の中で、行われた撮影に様子を思い描くと、何とも言えない感慨にとらわれる。柴田さんがディレクターとして立ち回って、原田人さんが撮影する。木村秋則さんが、あの表情で、畑の土をみたり、りんごの木の樹皮にさわったりする。
柴田周平さん、原田人さん、そして、木村秋則さん。その三人の人生が、そうやって交錯する有り様を思い描くと、そこには一つの美しい奇跡があるように思うのである。
柴田周平さん
原田人さん
木村秋則さん。背後に、原田人さん。
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コメント
各々の方が
自然な
良い表情
自然からの
クオリアなのか
特性なのか
凄く温かく
自然体
心和む日記
「ありがとうございました」
投稿: 岡島妙英 | 2010年2月 3日 (水) 09時39分
茂木先生射の眼差しに映った3人の写真は、もう一つのプロフェッショナルの証しとも言えるかもしれませんね^^
いたるところに、美しい奇跡として潜在しているであろう、人々のかかわりあいの妙を、心に思い浮かべるとき、よき訪れが
音楽となって、聴こえてくるようです、^^
reik.G
投稿: reiko.G | 2010年2月 3日 (水) 11時42分
こんばんは 茂木サン 。柴田さん、 りんご農家の木村さんは 東北人らしい温かさと 我慢強いさが ありますね。
冬の3ヶ月を 激寒と 雪による生活を 過ごすと やはり我慢強くもなりますね。
担当した出演者の方との出会いは 偶有性です。
頭で考えても、仕組みも答えも説明できない事。
そんな出来事に出会ったら、(脳が)感じるままに受け取って 一生懸命行動する。
そこに 偶有性の存在が あるのかもしれない。
投稿: サラリン | 2010年2月 4日 (木) 00時14分