「編集で落ちる」
ドキュメンタリーの撮影現場では、いろいろなことがあるのだろうと想像する。取材対象となる方と、どのように打ち解けるか。カメラをはじめとする、取材陣の存在にどのように慣れてもらえるか。
カメラを意識していては、ふだんの仕事ぶりが撮れないだろう。その一方、カメラとのやりとりが面白い効果を生む場合もあるかもしれない。
取材から帰ってきて、100本以上にのぼる映像の「ラッシュ」を見る。それを、何とかして30分くらいのVTRに編集しなければならない。
「編集で落ちる」という言葉の重みを知った。どんなに力のある映像でも、意味深い瞬間でも、テレビ番組の「尺」に収まらない部分は、落とさなければならない。その決断は、ディレクターの方々にとって重いものだろうと思う。テープの上の一瞬一瞬は、取材の対象になる方と、ディレクターをはじめとする取材陣の人生が交錯した時間の証言者だからである。
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コメント
落とす・・
嫌な言葉ですね、 自分自身との戦いでしょうね、
選ぶ才能、落とす才能、
出演者より苦しいのでしょうね・・・
でもその評価は、もっと現実的!
オリンピック並ですね^^
私は、作品の中から、ほんの一瞬を探して心にしまいます
視聴者の我儘ですが、プロの皆様のおかげで、番組から、いいものをいただき続けています、
ありがとうございます
reiko.G
投稿: reiko.G | 2010年2月15日 (月) 10時12分
こんばんは 茂木サン 。30分に集約する事の難しさを感じます。
ドキュメンタリーという意味では、どこを切りとっても、本人であります。
より良き切り方により、輝く度合いが、変わるのでしょうね。
投稿: サラリン | 2010年2月16日 (火) 00時43分