道を究めるための入り口は、至るところにある
仕事には、表面的に見ているうちには思いもしないような深みがある。プロフェッショナルとは、つまり、そのような深みを探りあてて、生きる限り成長し続ける人を指すのだろう。自分に厳しく、常に向上を目指して、行動を律する。そのような姿勢が、やがて磨き上げられた技、深い世界観へと通じる。
世界最高齢の「三つ星シェフ」としてギネス・ブックにも認定された「すきやばし次郎」の小野二郎さん。おいしい寿司を握るための工夫は無限であり、さまざまな知識を積み重ね、工夫を広げなければ小野二郎さんの境地には達することはできない。
7歳の時から、奉公に出た二郎さん。「もう帰るところはない」と必死で努力した。昼間働いていて眠いで、ついつい学校でうとうとしてしまう。一人で校庭に立たされている間に、「あっ、そうだ」と仕事を思い出して、ちょっと抜け出して済ませてしまう。そんなことを、小学生の頃からやっていらした。
「なぜ寿司屋を選んだのですか?」とお聞きした時、「寿司屋が一番店を開くのに設備が要らなかたから」と二郎さんは答えた。最初から、「寿司の道を極める」などと思っていたわけではない。いわば、生活のための配慮から寿司屋を始めた。そうして、おいしい寿司を作るにはどうすれば良いかということを突きつめているうちに、至高の境地にまで達した。
小野二郎さんの姿を見ていると、道を究めるための入り口は、至るところにあるということが改めて納得される。ただただ、与えられた課題に懸命に取り組むだけのことである。自分に厳しく、そして目標を高く持って。そのようにして精進していれば、必ず報われる時がくる。
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コメント
こんにちわ 「メレンゲ」拝見致しました。
。。。。。 人はいつも 道半ば 。。。。。
こころざし 意志決定のその先に
大きな一歩があるのですね。
岐路であるのならば 大選択
森かけ抜ける 優しい修験者でした。
ぬくぬくと 炬燵で見てて スミマセン
何かを 自分なりに極めたい 意欲 一歩
投稿: 一光 | 2010年1月30日 (土) 13時59分
非常に感銘を
受けました
よくぞ
道を究め
今も
極めておられる
素晴らしい方ですね
投稿: 岡島妙英 | 2010年1月30日 (土) 21時16分
茂木さま
霜柱を踏みしめるときの感触を書かれた文章をブログで読んだときからの、先生のファンです。
まさに、毎朝その感触を、先生の言葉のような感覚で贅沢な心の一瞬を感じています。
来月、初めて先生の講演を聴きに行かせていただきます。とても、楽しみにしています!
投稿: hiroko | 2010年1月31日 (日) 00時31分
おはようございます 茂木サン 。
「すきやばし次郎」さんのように 生涯現役で いられたら、
素晴らしいですね。
歩く事を心掛けたり、 気配りをしたり、お客様との接客も 生き生き暮らされる コツでしょうか。
いつか お寿司を頂きたいですね。
いつまでも お元気で お力が発揮されますように。
投稿: サラリン | 2010年1月31日 (日) 03時02分
常に追究あるのみですね。
プロフェッショナルたるゆえんを感じました。
投稿: 誠一郎 | 2010年1月31日 (日) 07時28分
茂木健一郎様
こんにちは。お仕事お疲れ様です。
この頃、また、こちらのブログを拝読させていただくようになりました。
「自分に厳しく、つねに向上を目指して、行動を律する。」
おそらく、茂木さんご自身も第一線にいらして、まさに日々実践されていることなのですね。
昨年末、大へんショッキングな出来事が重なりました。
茂木さんのブログを拝読し、
目標にし、継続してきていることが挫けそうな気持ちに襲われる瞬間もあるけれど、「危機こそチャンス」「こういう試練を迎えたということは、きっと、必ずうまくいくということだ」という信念を強く持ち、日々成すべきことを成していきたい、とあらためて思いました。
一昨年末に横浜より当地に越してきました。
いつも勇気と励ましを有難うございます。
いわさき拝
投稿: いわさき@新潟市 | 2010年2月 1日 (月) 13時52分