« 脳科学的には | トップページ | 「一回性」や「多様性」によって »

2010年1月24日 (日)

脳科学的には

 プロフェッショナルたちの生き方に接して、脳科学者として、どのように考えるのか? 脳科学の視点から、生きるということにどんな示唆が与えられるのか? 私自身も、何か意味のある貢献がしたいと、一番力を入れたポイントである。

 「脳科学的には、どうなのでしょう?」

 このような質問に対して、現時点で科学的に厳密に言えることは、実はきわめて少ない。それでも何かを言わなければならない。ここに、難しい問題が存在した。

 物理学においては、ニュートン方程式のような定量的に厳密な法則がある。例えば、ある物体を空中に投げれば、放物線を描いて飛んでいくだろうとは予想できる。空気の抵抗の影響があるとしても、それがどの程度のものなのか、記述することはできる。だから、「投げ上げられた物体が、何秒後にどうなっているか、物理学者として何か言ってください」と言えば、明確にコメントができるだろう。

 脳科学の知見は、現在のところ、そのような厳密な法則としては成立していない。今後も、ニュートン方程式のようなかたちで法則が打ち立てられる見込みは少ない。その背後には、脳というシステムが持つユニークな性質がある。

|

« 脳科学的には | トップページ | 「一回性」や「多様性」によって »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 脳科学的には:

« 脳科学的には | トップページ | 「一回性」や「多様性」によって »