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2009年6月 9日 (火)

尊重する

長尾ディレクターが担当の、
医師の中村清吾さんの回。

打ち合わせの時から、
「中村さんの表情はやわらかく、
やさしい」と感じていた。

スタジオで中村清吾さんの
お話を聞きながら、その医師としての
卓越が、何に由来するのかを
悟り、心を動かされた。

中村さんは、医師だけでなく、
看護師や薬剤師、ソーシャル・ワーカー
など、さまざま専門性をもったスタッフ
の智恵を集めて患者の治療にあたる。

スタッフ同志の話し合いの席で、
相手の人間性を尊重する。
けっしておごらず、謙虚に耳を
傾け、それぞれの専門性の最良の
部分を持ち寄ろうとする。

患者さんにいかに接するか。

その際に、直接は関係ないようでいて、
実はスタッフの間でどのような
向き合いが行われているかということが
知らずしらずのうちに影響を
与えるのではないか。

スタッフの間で、お互いの人間性や
専門性を尊重する、そのような温かい
関係が築き上げられているからこそ、
患者さんの人間性や思いも
自然に尊重できるようになる。

一事は万事に通じる。
仕事でつながる人間どうしが、
お互いに相手を大切に思うことが、
結局は仕事のクオリティを高める
のではないかと考える。

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コメント

茂木さん、おはようございます。

私はまだ仕事は未経験ですが、中高、音楽をしていたとき、仲間を思いやる気持ちは大切だと実感したことが多々あります。
茂木さんの『プロフェッショナルたちの脳活用法』読ませていただきました。
私は今浪人生なのですが、茂木さんの本にはたくさん学ぶところがあります。
茂木さんの本が勇気をくれました。
ありがとうございました。
これからも頑張ってください。

投稿: あやの | 2009年6月 9日 (火) 08時52分

同じ職場で働く者同士、互いを大切に思いあう心…その心のネットワークが、組織を潤滑にし、働く喜びに通じる。

いわんや、医療の世界においては、医師とスタッフと患者さん、といった人達の、それぞれの思いに耳を傾ける、という行為が、医療の質を上げ、結句は患者さんの心と命を救うことにも繋がる。

患者の心と命の救済よりも、成果と儲けを優先する「経済的原理」が日本の医療をおかしくしてしまって久しい年月が経つ。

中村さんのような、ひとりひとりの思いに、謙虚に真剣に耳を傾けられる医師が、独りでも増えてほしいとねがってやまない。

投稿: 銀鏡反応 | 2009年6月 9日 (火) 21時17分

一人で一生懸命になるのでなく、チーム皆を信頼し、仕事に向き合っていく姿はどんな職場にも通じると思います。

投稿: ミシェル | 2009年6月 9日 (火) 22時57分

昨夜の番組拝見いたしました。
真摯に患者に向き合って治療に取り組まれる姿勢には感動を覚えます。

早速ですが私の妻は脳腫瘍(悪性髄膜種)を患って三年になりました。
昨年8月に年末まで持つかどうかと言う状況の中で大阪医科大学の宮武Drの紹介でヘルシンキに渡り硼素中性子捕捉療法(BNCT)という
放射線療法を受け再発もなく今を過ごしております。
当時国内にはBNCTで使用する中性子の出力に必須の原子炉が2カ所とも
(東海村JRR-4,京大熊取)停止しており、やむなくのヘルシンキ行きでした。

悪性脳腫瘍(主にグリオーマ、グリオブラストーマ)は既存の外科的手術から放射線および化学療法というスタンダードな治療における予後は
非常に悪くBNCTに圧倒的なエビデンスが期待されています。
今秋にやっとJRR-4の再稼働が予定され、それに伴う国内でのBNCTの再開が視野に入った今、初発のグリオブラストーマに対する圧倒的な
エビデンスを確信する宮武Drにとって多数の症例を得る事によるエビデンスの裏打ちと、
それにつれ急増する研究費の確保が当面の課題になるようです。
関西圏でこそ何カ所かの医療機関で(主に大学病院)BNCTが行われてきましたが、関東以北ではその症例はほとんどありません。

初発のグリオーマ、グリオブラストーマの患者の多くは圧倒的な外科的手術数を誇る関東圏にその治療の拠点を求めます。
その結果として外科的手術、放射線治療およびテモダール服用というノーマルコースが第一選択肢としてあげられ、
その流れに沿って治療が進められます。
この時点でほぼBNCTはその選択肢から外れてしまいます。
患者にはその治療法の存在すら知らされることなく、取り得る選択肢から外されてしまいます。

多くの患者が再発そして既存の治療の限界という壁に突き当たり、BNCTへとたどり着いた時には圧倒的なエビデンスを期待できうるBNCTは
選択肢からはずれている事に気づかされるのです。
BNCTもやはり放射線療法の一種類です。
初発時の放射線治療で限界に近い状態の蓄積被爆を受けた患者にとって、正常脳にいくら影響の少ないBNCTといえど、
腫瘍を完全に叩くまでの中性子線は照射できません。
そのため現状における再発性グリオブラストーマに対するエビデンスは寛解こそ認められるものの
完治はあり得ないようです。

初発の第一選択肢として治療を考えるのであれば広く周知する事(医療関係者レベルではなく当該被治療者レベル)と多くの医療機関で
治療が可能な事が必須になります。
来年初頭からは加速器を使用してのBNCTの治験も予定され、今やっと国内でのBNCTが再開され大きく動き出そうとしている中、
置き去りにされていく患者の姿が垣間見えて焦燥感だけがふくらんでいきます。

どうかこの唯一重篤な脳腫瘍患者を救える治療法の周知に力を貸していただけませんでしょうか。
素人の書いた文章ですので長文の上、誤字脱字もあるかと思いますがご容赦ください。
重ねてご検討いただけますようお願い申し上げます。


投稿: ポラリス | 2009年6月10日 (水) 12時25分

こんばんは。プロフェッショナル 中村医師の患者さんに向き合う姿勢が真剣で誠実で、温かい人間性が素晴らしいです。 チームの方々も患者サンを大切に接していらっしゃる姿に、職場の在り方も教えて頂きました。 プロとして職場のマイナスな雰囲気にながされない、前向きな環境作り、トップの考えがいかに大切か。
明日から自分自身をより厳しく行動していきます。

投稿: サラリン | 2009年6月10日 (水) 22時50分

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