未来のふくらし粉
ホンダで燃料電池車の
開発にたずさわる藤本幸人
さんがゲストでいらした。
担当は、炎のディレクター、
座間味圭子さん。
(「涙の収録」)
燃料電池車は水しか排出しない
究極のエコカー。
一日も早く社会に普及したいと、
藤本さんは走り続ける。
脳は、好きなことをやっていると、
走り続けていても疲れない。
「いやあ、ずっと仕事をして
いたいですね。」と藤本さん。
自らが走るだけではなくて、
仲間たちと一緒に走るためには、
「夢」を共有することが大切だという。
「夢」のヴィジョンさえ共有できれば、
そこに至る方法論は自由でいい。多様でいい。
藤本さんの描く夢は、大きい。
燃料電池車は、水素を燃料として
電力をつくる。
空気中から酸素を取り入れて、水の
電気分解の逆反応で電力を生み出す
のである。
水素は、350気圧に圧縮された
かたちで使う。
水素を燃料とすると、
たとえば太陽光発電などの
自然エネルギーと組み合わせれば、
水と酸素、水素の間を往復するサイクルが
できる。
水も、酸素も、水素も、至るところに
ふんだんにあるので、地球上の
どの地域でもある程度のエネルギーを
生み出すことができるようになる。
また、水素という物質のかたちで
エネルギーを蓄えることができるので、
エネルギーの貯蔵、運搬という
視点からもメリットがある。
電気自動車も注目されるが、二次電池を
用いているので、充電に時間がかかるという
難点がある。
水素を燃料とする燃料電池車ならば、
水素ステーションでせいぜい数分
で満タンにすれば、数百キロ走ることが
できるのだ。
自動車の設計という視点から見れば、
燃料電池とモーターの間は電線で
結べばいいので、デザイン上の自由度が
格段に増大する。
藤本さんの運転で、住吉美紀さんとともに、
燃料電池車に試乗した。
音もなく加速が始まり、なめらかに
高速に達する。まるで、新幹線が気付かない
うちに発車しているようである。
ぼくは、燃料電池車がすっかり好きになった。
そして、来るべき水素循環社会に、大いなる
希望を抱くようになった。
収録の後の懇談の席。
藤本幸人さんとそのお仲間たちと
楽しくお話した。
藤本さんが、座間味さんを評して
「仮面の女」だという。
「藤本さんと一緒にいるあのきれいな人誰や、
とホンダで評判になりました。」
「そのうち、自分の本心はなかなか見せずに、
人のことをじっくりと観察する仮面の女だと
わかりました!」
「わははははは」
笑いの輪が広がる。
「ファブリーズ座間味」に続いて、座間味さんの
ニックネームがまた一つ誕生した。
藤本さんの大きな夢に接して、
未来のふくらし粉を手に入れたような気がした。
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コメント
エネルギー革命
産業革命に始まった「現代」という時代
今までは「石油に変わるモノ」がなかったから、言うなれば窮屈な「ECO問題」がある...
そして、自動車という「文明の利器(≒力)」を知ってしまった世界では、後戻りは出来ない
「未来」という時代は、電気という力をDO!創り出すか?ということの向こう側にある様ですね
ツ(^o^)シ
投稿: ほっとあいず | 2009年6月19日 (金) 11時22分
夢を共有し、実現の未来に向かって、その夢を膨らましていく…。何と素敵なことなのだろうか。
水素で走る自動車誕生という夢にむかって、仲間の皆さんと走り続ける藤本さん。
その姿に、明日は必ず希望に溢れる世界になる、と確信できる気がした。
投稿: 銀鏡反応 | 2009年6月19日 (金) 22時34分
こんばんはプロフェッショナル いつも拝見しています。 水素と電気で動くなんて 凄い 一日でも早い販売を 期待しています。
投稿: サラリン | 2009年6月20日 (土) 03時22分
未来のふくらし粉って素敵な表現だと思いました。
投稿: 鍋島善樹 | 2009年6月22日 (月) 02時58分
燃料電池のクルマは今の世界にすばらしいことなんだと思います。
でも音のないクルマというところで疑問があります。
私は目が不自由な方とお話することが多い仕事をしています。
道を歩くときクルマの危険を察知するのはクルマが出す音です。
その音がなくなったときに目が不自由な人はクルマが近づいたことを何で知れば良いのでしょうか・・・
藤本さんが番組の中で「もっとよくしたい」とおっしゃっていました。
障害のある方にとってクルマが外出するのにさらなる障害にならないことを祈ってます。
投稿: よっしー | 2009年6月30日 (火) 22時35分