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2009年3月10日 (火)

どんなに恵まれていない境遇でも

まっすぐな人が好きだ。

サッカー日本代表の中澤佑二さんは
まっすぐな人だった。

中学生の時にJリーグが開幕し、
Jリーガーとなることを決意する。

小学6年生からサッカーを始めた
中澤さん。プロになる人としては
遅すぎて、周囲と比べてもどちらかと
いえば「ヘタ」だった。

それでも、将来プロのサッカー選手になる
ということを信じて疑わなかった。

高校時代、普通の高校生が青春で
経験するようなことは一切断って、
サッカーだけに明け暮れたという。

アルバイトも、遊びも、
恋愛も、すべて自分には関係のない
ことだったと中澤さん。

周囲も、最初は誘っていたけれども、
「どうせ中澤は来ないよ」とそのうち
誘わなくなったという。

全体の練習が終わった後も、夜9時、10時まで
一人で黙々と練習しているので、
顧問の先生がそのうち悲鳴を上げて
「オレには家族がいるんだから、そろそろ
帰らせてくれ!」と言ったという。

卒業しても、プロからは声が
かからない。

ブラジルにサッカー留学する。

そこで、路上で裸足でサッカーをする
子どもたちを見て、どんなに恵まれて
いなくても、サッカーをするという
ことに対して夢を持ち続けることが
大切だということを悟ったという
中澤さん。

日本に帰り、高校の先生に頼み込んで
後輩たちと練習をする。

普通の人ならば諦めるところだろうが、
中澤さんは諦めなかった。

どんなに恵まれていない境遇でも、
とにかく好きなサッカーに打ち込める
ことが大切。

その姿勢は今でも変わらない。

好きなことのためだったら、
他のいろいろなことは犠牲にできる。
そのような生き方ができる人は強い。

ぼくは中澤佑二さんを断固応援するぞ。

担当は、本間一成ディレクター。

サッカーを心から愛する有吉伸人
チーフプロデューサーも気合いが入った、
素晴らしい収録だった。

翌朝、ジョギングに行く時に、
そうだ、中澤さんのように徹底的に
身体を鍛えるんだと燃えるものがあった。

それで、いつもより距離を伸ばして
走ってみようと思った。

走っているうちに、どうせなら
ハーフタイムと同じ45分走って
見ようと思った。

中澤さんに、「サッカーは運動量も
過酷だし、試合も練習も、そんなに苦しいこと
に耐えられるのはなぜですか?」
と聞いたら、「勝った時に仲間と
喜びを分かち合うこのが格別なんです!」
と答えた。

そうだ、喜びを分かち合んだ!

万物と呼応するような気持ちで、
走りに走った。

途中、泥道で転んだけれども、
肘とか手のひらとかのヒリヒリを
気にせずに走った。

45分で走りきるはずの距離だったけれども、
後半さすがにばてて、ロスタイムに入った。

52分で完走。7分のロスタイム。

へとへとになって、それでも充実した。

まだまだ本当は終わりじゃない。

中澤さんたちは、ハーフを終えたあと、
休んで、後半をしなければならない。

身体を張る人たちは美しい。

言い訳はきかないんだよ。

ぼくも、身体を張って、自分の魂を
燃やし続けることにしよう。

中澤佑二さん、すばらしいお話を
ありがとうございました!!!


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コメント

茂木さん
「喜びを分かち合う...万物と呼応するぞー」
うーん、万物と喜びを分かち合うのもステキですが、
喜びって”人”、更に欲張るなら、”人生の伴走者”と分かち合う方が、よりステキかも...
人生の伴走者、わたしも見つけねば!

投稿: 象の夢 | 2009年3月10日 (火) 17時45分

サツカー息子とアビスパを一度だけ見に行った その後息子はバスケットボール部で頑張った 私はそれ以後あまりサッカーは見ない息子も父親も見るより実際体を動かす方が向いているその他は息子はゲーム機で私はスポーツ大陸情熱大陸等を見る方がすきだ いずれにしろサッカーは遠いしかし我が母校はサッカーが強かった しかしサッカー部員の友達はいない ラガーマンか野球部員が私の中の貴重なアドバイザーた゛最近茂木さんの本ばかり読んでるよbyMakoto

投稿: まこと | 2009年3月10日 (火) 21時05分

諦めない人は美しい。一つの分野に魂を投じて、燃やし続け、極め尽くす…そこにプロとしての矜持と本質が垣間見得る。

投稿: 銀鏡反応 | 2009年3月10日 (火) 21時27分

ただ素直に、このブログの内容に感動しました。
体をはって、生きよう。
がんばって、生きよう。

投稿: やんまー | 2009年3月10日 (火) 23時57分

茂木さん、はじめまして。
私は18歳の浪人生です。大学受験に落ち、浪人することを決めました。この前のブログで、「決断」の話をされていましたが、その話に胸を打たれました。私がした「決断」は、他でもない私が責任を持ちます。他の色々なことを犠牲にしても、目指す場所だけを見て、脇目振らず奮闘しようと思います。
ところで、私は「浪人」という言葉が嫌いです(前文で自ら使っていますが…)。「浪」と云う字には、「行き場が定まらなくて彷徨う」という意味があるそうですが、「浪人」は、行くべき場所、行きたい場所が定まっているからこそするものではないでしょうか。少なくとも私はそうです。俗に云う「浪人」を、他の言葉で表せないものでしょうか。
何故か茂木さんにこの想いを伝えたくなったので、コメントさせて戴きました。
多忙な日々を送っている茂木さん。体は大事にしてください。応援しています。

投稿: ELI-x | 2009年3月11日 (水) 17時44分

>ぼくも、身体を張って、自分の魂を
燃やし続けることにしよう。

素晴らしいですね。
私も、そうありたいものです。

身体だけでなく、思考をひたすら続ける人もまた、美しい。
羽生善治氏の放送は本当に感動しました。

真剣に進み続ける人は、本当に、魂に感じます。

投稿: 橘優 | 2009年3月15日 (日) 16時11分

初めてコメントします。
ついさっき放送を見て、中澤選手は本当に心からサッカーを愛し、常に自分と戦っている人なんだと思いました。
確かにどのサッカー選手も小学校低学年からはサッカーを始めています。それでも中澤選手がサッカー選手になれたのはきっと、周りだどうあれそんなことはどうだっていい、自分はJリーガーになるんだという夢をただひたすら追い続けた結果だと思います。
私は高校3年生ですが、未だに進路がはっきりと決まっていません。なので、今日中澤選手の生き様を拝見して、自分の進みたい道へ、ただ真っ直ぐに進んで行きたいと感じました。そして私も将来、中澤選手のように、自分の選んだ道に誇りを持ち、周りから信頼され、尊敬されるような人間になりたいです。

投稿: 高校生 | 2009年3月17日 (火) 23時07分

何かに打ち込んでいる人に共通しているのは、目の輝きがすごいことです。中澤選手の美しい瞳を見て改めて思いました。自分も中沢選手を応援するぞ~

投稿: | 2009年3月22日 (日) 13時01分

茂木さん、初めまして。
中澤選手の話に感動しました。

自身のスキルアップに勤しむ最中は、周りとの付き合いが疎遠になったりと、孤立化しやすいものです。
しかし、彼が精力的に努力に励むのは、「仲間と喜びを分かち合うため」なんですね。

自身との戦いの到達点が、「成功」という名の孤高が待ってるのではなく、喜びを分かち合う達成感である…

中澤選手の話でそう感じ、前に進む勇気が貰えました。
 

投稿: 大学生 | 2009年5月16日 (土) 09時07分


すごいなあ。と思いました。
わたしもがんばろう。

投稿: IK | 2009年6月13日 (土) 19時59分

プロフェッショナルとは・・・

 この放送の前日、どれくらい多くの人を幸せにしたか、そんな番付表があって、そんな能力が人間の一番大切な価値になったら、世の中ずいぶん明るくなるだろうな…、なんて夢のようなことを考えていた。

 だから中澤選手の

「見ている人を幸せにすることができて、・・・」

 この言葉はまっすぐに胸に飛び込んできた。
 今でも、プロフェッショナルとは・・・、と聞くと、この言葉を思い出す。

 本を書き、多くの人に語りかける機会を持っている茂木さんは、たくさんの人を幸せにできるのですね。

投稿: masami | 2009年8月24日 (月) 08時00分

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